スマホやタブレットをかざすと、実際には存在しないモノが画面に現れる「AR(仮想現実)」。単語としては耳慣れてきたが、今はまだ特定の場所やイベントなどでしか楽しめないため、実際に試したことがない……という人も多いのではないだろうか。筆者もそのひとりで、興味はあるものの、なかなか触れる機会がなかった。

そんななかで目に止まったのが、朝日新聞(4月17日付)に折り込まれた車・Audi A3 Sportbackの“実物大広告”だ。なんと、最大の新聞折込広告としてギネス世界記録認定されたらしい。

ARアプリ「aug!」をかざすと、実物大のA3が登場。広告には正面から写したA3が実物大でプリントされており、広げてみるとたしかに巨大だが、実物大といわれると意外にコンパクトだ。いったいARはどのようようになるのか? さっそくオフィスに持ち込んで試してみた。

 

床に広げると、レジャーシートのよう。近づいて凝視してみるが、特殊な模様などは印刷されていない。早速、ARアプリ「aug!(オーグ)」を起動し、スマートフォンを構えると……

 

A3が出現! 写り込んでいる椅子と見比べると、その大きさがわかるはず。たしかに実物大。影もリアルで、立体感と重厚感もある。

 

驚いたのは、フロントガラスが透けて向こう側が見えていること。シートもしっかりと写ってる。思わず乗りたくなるが、手を伸ばすと消えてしまうのだった。儚い……。

 

ARアプリ上で、ボディの色や向きも変更できる
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  • 片手で倒れてくる車体を止めても余裕の笑顔。
  • 床に貼るか、壁に貼るかで出現する位置が変わる。