5.盛り付けをキープして、食べ進める

最初の盛り付けをなるべくキープしながら、美しく食べ進めましょう。

例えば、刺身の盛り合わせなら手前から、何品か盛られたオードブルならひと品ずつ食べる、などすれば、お皿の上はすっきりと美しいままです。

あちこちに箸をつけたり、フォークで混ぜてしまったりして、見苦しい状態にならないようにしましょう。

6.下を向くときは、首をかしげると色っぽい

料理に視線を落とすなど、食事中に下を向く際に、色っぽく見せるコツがあります。

首をガクンと縦に落とすのでははなく、ちょっと横にかしげるようにすると、はんなりとした女性らしい仕草になります。

下を向く、という仕草は、どうしても顔が暗く見えてしまいます。また、下を向いた状態から、相手のほうに視線を向けると、上目遣いになってしまい、威圧的な印象を与えます。「首は、横にかしげる」と、覚えてくださいね。

7.美しいお茶の飲み方を知っておく

紅茶を飲む際、ティーカップの持ち方をひと工夫しましょう。カップの取っ手に、人差し指を通すのが普通の持ち方です。美しく見せるには、取ってをつまんで持ちます。指が長く見え、上品な印象です。

ティースプーンでかき混ぜる場合、スプーンをぐるぐると回すのではなく、ゆったりと前後に揺らすとエレガント。また、カップに左手を添えるのは、英国では「ぬるい」というサインであることも、知っておきましょう。

日本茶の場合は、必ず茶碗に左手を添えて飲みます。片手で持って、ガブガブ飲んだりしないようにしましょう。ふたつきの茶碗で出された場合は、ふたを取ったら、ひっくり返して、茶たくと膳の間にはさみます。こうすると、ふたがゴロゴロ転がってしまう、ということがありません。

以上、食事中の振る舞いを美しく見せる方法をご紹介しました。

何気ない食事中の仕草が人を魅了する、ということも大いにありえます。ぜひ、実践してみてくださいね。

 接客コンサルタント。ひとり一人の魅力を輝かせる接客マナーの専門家。資生堂ビューティコンサルタント、キッザニア東京スーパーバイザーのキャリアを経て、講師として活動。女性視点の丁寧さあふれる接客術は「すぐに実践できる」と高い評価を得ている。述べ3000人以上の指導経験を持ち、幅広く支持されている。