シャープ、ダニ駆除の切り札に「ヒートサイクロン」を搭載したふとん掃除機

2015.4.22 18:54配信
業界初のヒートサイクロンを搭載したふとん掃除機「Cornet」

シャープは、4月22日、掃除機内部で発生する熱を利用した温風でダニをふとんから引きはがし吸引する業界初の「ヒートサイクロン」を搭載したふとん掃除機「Cornet(コロネ)」を発表した。価格はオープンで、実勢価格は4万円前後(税別)の見込み。5月21日に発売する。

サイクロン掃除機や紙パック掃除機など、既存カテゴリーが伸び悩むなか、コードレス掃除機やふとん掃除機などの新規カテゴリーの存在感が増している掃除機市場。なかでも、ふとん掃除機はここ数年でニーズが急拡大している注目のジャンルだ。

健康・環境システム事業本部・ランドリーシステム事業部の林一正 部長は、「社会環境や住環境の変化によって、ユーザーが求める掃除機が多様化してきている」と、ユーザー意識の変化を説明。「これからは『一家に一台』ではなく、『一か所に一台』の時代だ」と、今後の市場動向を予測した。

ふとん掃除機を購入する最大の理由として挙げられるのは、「ダニ」。現代日本の住居は高気密化によって、ダニが発生しやすくなっているうえに、花粉やPM2.5への心配から、ふとんを外に気軽に干すことができない人が増えている。シャープは、ふとん掃除機の使命といえる「ダニ駆除」を徹底的に研究。ダニを引きはがすための「熱」と遠心分離でダニを死滅する「サイクロン」を合わせた「ヒートサイクロン」という回答にたどり着いた。

ふとんに生息するダニの8~9割を占めるヒョウヒダニを約5000匹以上飼育し、観察・研究を重ねることで判明したのは、ダニのしぶとさだ。天日干しではダニは死なず、短時間の紫外線照射でも弱らせることは難しい。また、掃除機で吸うだけでは、ダニを完全に除去できないことも分かった。クモの仲間であるダニはするどい爪をもち、繊維にしがみついて抵抗するためだ。

「Cornet」は、この課題をダニが繊維から逃げ出す約40℃~60℃の温風を当てることで解決。温風でダニが繊維を離した瞬間に、強力吸引で吸いこむことで、ダニの駆除を実現した。吸引したダニは高速旋回気流で約99%以上が死滅するというので、掃除後の処理も安心。温風はダニに有効な温度ながらも、ふとんにダメージを与えない絶妙な設定で、モーター駆動など内部で発生するエネルギーを利用するエコシステムで熱を生み出す。

回転ブラシとゴムブレードからなる吸引口は、高速でダニやハウスダストをたたき出すことで、効率的な吸引をサポート。実証実験では、シーツの上からでも裏に付着した細かいゴミをしっかりと吸い込んでいた。

ダニ駆除を極めたふとん掃除機である「Cornet」だが、寝具の気になる臭いにも効果的。温風で水分を取り除くだけではなく、同時にプラズマクラスターを放出することで、臭い成分を分解・除去。心地よい睡眠環境づくりに貢献する。

使いやすさへの配慮も日本メーカーならではだ。モーターの素材にアルミ合金を用いることで、女性でも片手でふとんの上を滑らせることができる本体重量約2.4kgという軽量なボディを実現した。また、ベッドと敷ぶとんの割合が拮抗する日本人の住環境を踏まえて、作業時に上からでも横からでもつかめるように、グリップの幅が広いラウンドハンドルを採用。ユーザーの生活スタイルに合わせた使い方ができる。

ダストカップやフィルターはまるごと水洗いができ、メンテナンスが簡単。付属のスタンド収納台は、電源コードまですっきり収納することが可能だ。

商品企画を担当した手塚萌子さんは、「ふとん掃除機としては後発だが、時間をかけて研究した分、ユーザーのニーズを満たす製品に仕上がっている」と自信をみせる。最もふとん掃除機の需要が高まるというこれからの梅雨シーズン、高い機能性と日本人の暮らしにフィットする使用感を武器に市場で攻勢をかけていく。

いま人気の動画

     

人気記事ランキング