左から、咲妃みゆ、早霧せいな 左から、咲妃みゆ、早霧せいな

毎年恒例、博多座での宝塚歌劇公演。今年は5月に雪組が登場する。長崎県出身のトップスター早霧せいな、宮崎県出身の娘役トップ・咲妃みゆによる地元・九州トップコンビが会見を開いた。

宝塚歌劇雪組 博多座公演 チケット情報

博多座は12年ぶりだという早霧は「九州出身の身としては素直に嬉しい。この嬉しさと喜びを隠しきれないまま、公演に突入しそうですね」と笑顔。博多座は初出演だという咲妃も「この機会を入団当初から心待ちにしていました」と応え、凱旋公演とも呼べる博多座公演を楽しみにしてる様子だった。

今回の上演作品は、動乱の幕末を舞台に新撰組・沖田総司の、短くも激動の青春をドラマティックに描いた名作『星影の人ー沖田総司・まぼろしの青春ー』と、ファンタスティック・ショー『ファンシー・ガイ!』。沖田総司を演じる早霧は「彼が他の新撰組の仲間とどのように過ごしてきたのか、どのような恋をして散っていったのか。その強さと儚さを両方を演じたいと思っています。この前は『ルパン三世』という自由で枠のないキャラクターだったのが、今回は武士。シフトを変えるのに苦労してますが(笑)、もともと日本物は大好きなので、その苦労も楽しいです。」、芸妓・玉勇を演じる咲妃は「先輩方を見習って、艶やかに魅力的に演じていけるよう現在稽古中。沢山の方々に手取り足取り教えて頂きながら、役作りに取り組んでいます。京言葉はもちろん、所作ひとつひとつをきちんと、心にも身体にも身に付けた状態で博多座公演に挑みたいと思います」と、役作りに対する意気込みを語った。

2部のショー『ファンシー・ガイ!』は博多座ならではの演出や歌詞も登場予定とのことで、そちらも楽しみ。演出家によると「夏だ、祭だ、博多座だ!」のイメージがあるそうで、ラテンな雰囲気たっぷりの華やかなステージになりそうだ。

咲妃が「早霧さんは情熱的で真っ直ぐな方。どんな役でも変身される姿が刺激的で、心から尊敬してます」と笑顔で語ると、「(咲妃は)妹のような、母のような、孫のような(笑)存在。同じ九州だからか家族的なイメージ。あ、でも恋人的感覚を持たないといけないですね」と早霧が笑わせるなど、とてもアットホームな雰囲気のふたり。「ちゃんぽん」(早霧)、「チキン南蛮」(咲妃)といった故郷の味を楽しみに頑張りたいと締めくくった。

公演は5月2日(土)から5月25日(月)まで博多座にて。チケットは発売中。