「地球育ち しあわせバナナ」ならではの工夫

さらに「地球育ち しあわせバナナ」には、ほかにもこれまでのバナナと違う工夫があります。まずネーミングは、マガジンハウスで雑誌「POPEYE」「Tarzan」「BRUTUS」の編集長を歴任した石川次郎さんが担当。「高級なバナナであっても、あえて高級を直接的にうたうのではなく、このバナナが生み出す価値である、様々な『しあわせ』を表現」(「ユニフルーティー」サイトより)したくてこの名前にしたそうです。たしかに、3本2,000円とだけ聞くと高級感が先走りますが、食べた人にとってはもちろん、フィリピンや日本でこのバナナの誕生に携わった人にも「しあわせ」を生み出す商品でもあります。

また、パッケージはNewsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」にも選出されたデザイナー、佐藤オオキさんが手がけました。見た目はバッグ型ですが、手提げのひもを取ると表側はバナナの葉の形になっており、裏側には「地球育ち しあわせバナナ」の8つの魅力が写真を交えて書かれています。つまりバナナを食べながら、その価値も知ることができるというわけです。

今のところ、販売に見合うバナナを作るのが難しく、大規模展開は先になりそうですが、たくさんの人の想いが詰まった「地球育ち しあわせバナナ」。あなたも「しあわせ」を味わってみませんか?

会社員からテレビ番組やDVDなど映像関係の英日翻訳者を経てライターに。 ハーバルセラピスト、アロマセラピーアドバイザーの資格あり。子供の頃からお笑い好きで、当時読んだ「落語全集」は宝物。でも、なりたかったのは落語家ではなく小説家。今、こうして文章を書いて人に伝える仕事をしていることに喜びを感じてます。