西川周作(浦和レッズ) (C)J.LEAGUE PHOTOS 西川周作(浦和レッズ) (C)J.LEAGUE PHOTOS

浦和レッズにとって、因縁の相手と立て続けに対峙するGW決戦となる。浦和は4月25日(土)・名古屋グランパス戦に始まり、5月10日(日)までにヴァンフォーレ甲府、ガンバ大阪、ベガルタ仙台と対戦する。忘れもしない昨季終盤。第27節終了時、2位に勝点7差をつけ首位を走っていた浦和は翌節・仙台に敗れて翌々節・甲府に引き分け、第32節・G大阪と最終節の名古屋に黒星を喫したのだった。シーズン終盤、急失速することになった相手が、このGWにズラリと並ぶのだ。

4/25(土) 浦和レッズ対名古屋グランパス チケット情報

4月21日、最終戦を待たずに『ACL』グループリーグ敗退が決まった浦和だが、逆に『明治安田生命J1リーグ』に集中できるメリットがある。しかも、名古屋は4月22日に『ヤマザキナビスコカップ』Bグループ第4節を戦っているため、週末のゲームは1日のアドバンテージがある。

1分4敗の『ACL』とは対照的に、浦和は『明治安田J1』1stステージでは4勝2分と首位に立つ。GK・西川周作、那須大亮、森脇良太、槙野智章の最終ラインが中心になってリーグ最少失点の堅守を支える。ズラタン、高木俊幸、武藤雄樹の新加入のアタッカー陣もミシャスタイルに慣れ、チャンスを作り出している。全8得点はDF2点、MF3点、FW3点、全スコアラーが異なる幅広さを誇る。第5節・川崎フロンターレ戦の前半は、いつものハイプレスではなく、リトリートする守備を実践するなど、新たな顔も見せた。

一方の名古屋は1stステージ第4節終了時には最下位に沈んだが、ここ最近は公式戦3連勝と上げ潮にある。リーグ戦も2勝2分2敗の8位と持ち直し、3勝1分の『ナビスコ杯』ではBグループ1位である。1stステージ第5節に4バックから3バックに移行し、戦術が明確になった。開幕から取り組んできたポゼッションスタイルからカウンターに舵を取り、堅守速攻がハマッたのだ。左・永井謙佑、右・矢野貴章が攻撃時はウイングバック、守備時は5バックに入るなど、アップダウンを繰り返し、攻守に安定感をもたらしている。1トップを担う川又堅碁は永井、矢野と同じく2ゴールをマークする。最終ラインを束ねる田中マルクス闘莉王はパワープレーやセットプレー時に持ち前の存在感を発揮する。

4月25日(土)・埼玉スタジアム2002で開催される『明治安田J1』1stステージ第7節は浦和が昨季最終節の借りを返すのか、名古屋が再現を果たすのか。チケット発売中。