太田宏介(FC東京) (C)J.LEAGUE 太田宏介(FC東京) (C)J.LEAGUE

見事に『明治安田生命J1リーグ』連覇を果たした川崎フロンターレに消化試合はない。第33節で対峙するのはFC東京だ。いくらタイトルを取ったからと言って、多摩川を挟んでホームタウンを持つライバルとの『多摩川クラシコ』は負けるわけにはいかないのだ。

【チケット情報はこちら】

歓喜の瞬間を迎えた鬼木達監督は、セレッソ大阪戦後に「ゲームはなかなか難しい展開だったが、選手は最後まで諦めることなく戦う姿勢を見せてくれた。あと2試合、多摩川クラシコとホーム最終戦があるので、しっかりといい結果でつなげたい」とコメント。

MVPの最有力候補である家長昭博が「優勝して終わりじゃないし、残り2試合やらないといけない」と言えば、2016年MVPの中村憲剛も「残り2試合、絶対に勝って終えたい。今日みたいな試合はしないように、一丸となってやっていかないといけない」と語った。登里享平に至っては「残り2試合、自分たちがチャンピオンという立場で相手を圧倒していきたい」と言い切った。より強く、もっと完璧な試合運びを標榜する川崎Fに消化試合などないのだ。

ホームで迎え撃つFC東京のモチベーションの高さは言わずもがな。現在、14勝8分10敗・勝点50の5位。FC東京は勝点52の3位・鹿島アントラーズの座を虎視眈々と狙う。10月以降は2勝1分1敗と、8試合連続勝ちなしの長いトンネルは抜けた。0-1で黒星を喫した第30節・C大阪戦も、スコアレスドローに終わった前節のジュビロ磐田戦も、完全に主導権を握っていた。CB・森重真人、ボランチ・橋本拳人が中心となって強固な守備を披露していた。右・太田宏介&左・室屋成の両サイドは速い攻撃を繰り広げ、決定機を演出していた。最後のフィニッシュの精度で勝点を逃したのだった。

ディエゴ・オリヴェイラのゴールが求められる。磐田戦では29分、室屋のクロスを合わせたドンピシャヘッドはクロスバーに嫌われ、34分にはPKをミスし、55分には高萩洋次郎のスルーパスに抜け出し、GKをかわしながら、シュートは枠をとらえなかった。これで9試合不発。待たれるのはエースの3か月ぶりとなる一発である。

『多摩川クラシコ』の通算成績は川崎Fが13勝8分10敗とリードし、直近3試合は2勝1分とFC東京が分がいい。

『第32回多摩川クラシコ』FC東京×川崎Fは11月24日(土)・味の素スタジアムにてキックオフ。当日は来場者先着2万名に持ち手付きオリジナルクリアファイルを、3万名に「20周年 Big Thank You Day 特別記念ステッカー」をプレゼント。チケット発売中。