『くるみ割り人形と魔法の王国』2018年11月30日公開 © 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

1. 「くるみ割り人形」の知識、必要一切無し

まず、原作「くるみ割り人形とねずみの王様」や、バレエ「くるみ割り人形」を知っている必要が一切なく、誰でも気軽に楽しめるのは、とても評価できるポイントです。

また例に出して恐縮ですが、直後に公開される『シュガーラッシュ:オンライン』が、前作を観ていないと楽しさ半減なのとは、完全に対照的です。

続編映画は見せたい対象が違うのだ、と言われれば、そのとおりですが、それにしてもあれはちょっと、うまいやり方には私は思えません。

『くるみ割り人形と秘密の王国』は、シンプルにエンターテイメントとして優れた出来。

ディズニーが創り出す、まだ見ぬ世界の冒険を、何の心配もなく楽しみに行ってください。

2. 誰もが絶対に知っているチャイコフスキーの名曲が盛り上げるクリスマス気分

なおかつ、誰もが絶対に知っているチャイコフスキーの「くるみ割り人形」の名曲が、随所に流れます。

「行進曲」「金平糖の精の踊り」「花のワルツ」などなど、曲名を知らなくとも、まず間違いなく耳にした経験がある楽曲たちです。

『くるみ割り人形と秘密の王国』はクリスマス・イヴの話なのですが、ディズニーならではの映像美との相乗効果で、きっとクリスマス気分を盛り上げてくれるはず。

特にクリスマスの雰囲気が好きな人にとっては、最高の体験になるでしょう。

3. 身体表現の極地!! バレエに感動

物語中、そしてエンディングにて、ミスティ・コープランド、セルゲイ・ポルーニンという、今もっとも話題のバレエダンサーによるバレエが見られます。

特に、ミスティ・コープランドは、黒人ながら、最高峰のバレエ団で史上初めてプリンシパル・ダンサーになるなど、まさに「人間が生み出す身体表現の極地」とでも言えるような、圧巻の踊りを見せてくれます。

ミスティ・コープランド、セルゲイ・ポルーニンの名前を知らない人も、バレエなんて興味ないよという人も、必ず “これはすごい……” と心動かされるでしょう。

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