音声認識スマホ「Star2」を声でコントロールする模様をデモしたZTEのWaiman Lam シニア・ディレクター

【マルタ発】IFA Global Press Conference(GPC)2015の2日目、現地時間4月24日、IFAの主要出展企業が行うパワーブリーフィングにZTEのWaiman Lam シニア・ディレクターが登場、同社の最新モバイル機器についてデモを交えながら説明した。

もっとも力を入れてデモを行ったのが、1月に米・ラスベガスで開催されたCES(Consumer Electronics Show)で発表したスマートフォン「Star2」。最大の特徴が音声コントロール機能というフラッグシップモデルだ。Androidの音声認識やiOSのSiriは、サーバー側で音声を処理するクラウドサービスであるため、インターネットに接続した状態でなければ利用できない。しかし、ZTEのStar2は音声認識のためのプログラムが本体に内蔵されているため、ネット接続なしに利用音声での操作が可能だ。そのため、電話やカメラといった基本的な操作であれば、かなりのことが音声でコントロールできる。

ホームボタンを2度タップすれば、音声認識モードが立ち上がる。Lamシニアディレクターは、壇上で音楽を流したり止めたりといった簡単な操作を声で行うデモをして見せたが、大きなタイムラグもなくきちんと動作。こうしたデモでありがちなトラブルは一切なく、高い完成度を印象付けた。そのほか、1月に発売した「The Blade S6」では、本体を振ることで特定のアプリを立ち上げたり、本体を隠すと着信音がしなくなったりと、より直観的なインターフェイスをを搭載したと紹介した。

また、同じくCESで発表して話題を呼んだスマート・モバイル・プロジェクター「Spro 2」も実演して見せた。プロジェクターとモバイルWi-Fiルーター、モバイルバッテリーの機能を持つ、新カテゴリーの製品だ。OSはAndroidで、アプリも使用することができる。HD画質で120インチの投影まで対応する。

会場の天井に映像を映しながら、LAM シニア・ディレクターは「出先でプロジェクターを使う際に遭遇するケーブルやコネクタの問題から解消される」と語り、その実用性をアピールした。6300mAhのバッテリーを搭載し、他の機器の充電ができるうえ、10台まで接続可能なモバイルWiFiルーター機能も持つ。現代の10得ナイフのような製品だ。(道越一郎)