『イタリアは呼んでいる』のスティーヴン・クーガン(左)とロブ・ブライドン(右)(C)Trip Films Ltd 2014

イタリア北部から南部のリゾート地カプリ島まで、英国の中年男が5泊6日をかけて美景と美食をめぐる旅をする姿を描いた映画『イタリアは呼んでいる』。本日劇場公開された同作で主人公のふたりを演じたコメディ俳優、スティーヴ・クーガンとロブ・ブライドンのコメントが届いた。

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本作には本人役で登場するクーガンとブライドン。イギリスではよく知られたコメディ俳優の彼らも、アメリカではそれほど知名度が高いわけではなかった。「だから、英国ではウケる僕らもアメリカでは無理だろうと言われていたんだ。でもNYやLAで行われた試写会で観客が大ウケしていて驚いたよ」と語るのはブライドン。彼の言うとおり、アメリカでも高く評価された本作は、2014年の夏にNYとLAのたった3館で公開されたが瞬く間に全米204館の公開へと拡大され、14週間に及ぶロングラン興行を成し遂げた。

本作がアメリカでもウケた理由の大きな要因となったと思われるのは、イタリアの絶景や美食と並んで、時にはそれ以上に観客に大きなインパクトを残すであろう、映画をネタにしたモノマネトークの数々だ。ふたりのまな板の上では、アル・パチーノやロバート・デ・ニーロ、ウディ・アレン、マイケル・ケイン、アンソニー・ホプキンスといった大御所たちから、『ダークナイト・ライジング』でのクリスチャン・ベールとトム・ハーディのような中堅・若手たちまでが英国流のシニカル風味で“料理”されてしまう。

「大まかなストーリーは監督のマイケル(・ウィンターボトム)が書いているんだけど、あとは僕らの即興がほとんどなんだ。ベールとハーディのことを笑ったりしているけど、実際は僕らが彼らになりたいんだよ」(クーガン)。「マイケル・ケインのモノマネは以前から得意で、僕らの前の作品でもやっていたのを本人も観たんだろうね。会ったこともないんだけど、“私はあんなに映画に登場しているのに、まったく出演料が入ってこないぞ”と冗談のメールが送られてきたよ。それと、アンソニー・ホプキンスも『バウンティ 愛と反乱の航海』のブライ船長のモノマネを気に入ってくれてね。偶然会ったときに船長のマネをしたら彼もセリフで返してくれて、しばらく大声で船長どうしになりきっていたよ」(ブライドン)

大御所たちも三ツ星を付ける絶品モノマネの数々、ぜひ堪能してみては?

『イタリアは呼んでいる』
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