さらに、「煮出したままでもほんのりやさしい味がついているので、そのままでももちろん、料理によっては少量の醤油やみりんで調味するだけで、自然な美味しさに仕上がるのもうれしいところ。また、袋を破ってそのままふりかけると万能調味料としても使え、どんなものも美味しくなるのでおすすめです。小魚の骨まで丸ごと取れ、カルシウムも補給できますよ」と手軽な使い方も教えていただきました。

ちなみに、だしを取った後の「だしがら」も料理のアクセントに使えるそう。「捨てないでくださいね(笑)。私はだしがらが気に入っていて、本書でも『だしがらレシピ』をたくさん考案しています。茅乃舎だしはとことん使いこなせるのが魅力です」

だしに野菜をつけこむ「だしマリネ」レシピ

最後に、ダイエット中でもカロリーを気にせずたくさん食べられる、調味料や塩分控えめのヘルシー野菜料理を2つ紹介していただきました。キーワードは野菜をだしにつけこんだ「だしマリネ」。茹でたりレンジで加熱したりして下ごしらえした野菜をだしにつけこみ、翌日〜3日くらいを目安に冷蔵庫で保存して使います。毎日の食卓で美味しいメニューの一品として使えそうです。

★にんじんしりしり(本書P.61)
「『にんじんってこんなに美味しかったっけ?』と言われる人気メニュー。ツナと卵で動物性のタンパク質を補給できるので、ダイエット中にもぴったりです。お肌もツルツルになりますよ」

●材料
だしマリネしたにんじん(せん切り)…小1本
ツナ缶…1缶(油は大さじ1)
卵…1個
白ごま…適宜
茅乃舎だし…50cc
醤油…小さじ1

●つくり方
1.フライパンにツナ缶の油(大さじ1)だけ入れて、火にかけ、ツナとだしマリネしたにんじんを入れて炒める。
2.にんじんがしんなりしたら、だしと醤油を加え、炒め混ぜる
3.溶き卵を回し入れて炒め混ぜ、卵がぱらぱらになったら、白ごまをたっぷりかけて出来上がり