「流レールシンク」
  

さらに、シンク底面に、手前から排水口に伸びる水路「流レール」を設けることで、ゴミ自体がまるでウォータースライダーを滑り降りるようにスイスイと自動的に排水口に流れていく!これはなんとも快感だ。今までなら、シャワーで水をシンクに流して、せっせとゴミを流していたのに、これなら包丁やまな板などを流した水だけで、ほとんどのゴミの処理ができてしまう。

排水口は、シンクと継ぎ目のない一体成型だし、ゴミが溜まって汚れがちな網カゴも、親水性のセラミック系特殊コーティングがされているから、つねに清潔だ。さらに、作業で使う水でゴミを流せるということで、水道代も節約できる。たとえば、1回の水流し作業で1L(10秒)短縮できるとすれば、1L×1日3回×30日で、1ヶ月で90Lも節水できるということで一石二鳥! うれしいほど、エコなシンクなのだ。
 

田中怜子クッキングスクールの中村奈津子校長
  

実際に、都内で開催された「流レール」のデモンストレーションで、料理を行った田中怜子クッキングスクールの中村奈津子校長も「これは便利!」と太鼓判を押していた。この日は、きんぴらごぼうなどを作ってくれたのだが、ごぼうの皮や泥などのゴミも水流に乗って排水口へまっしぐら! これなら、料理教室での後始末の時間も短縮できるのではないだろうか。

料理をする上で、ますます機能的に便利になってきたシステムキッチンだけど、嫌な後始末やゴミ掃除がぐんと軽減されるシンクは、まさにかゆいところに手が届く新作といえそう。こんなキッチンなら、料理をする際のテンションが間違いなくアップしそう!

映画とお酒をこよなく愛するライター、時々編集者、なんちゃってカメラマン。名古屋の女性向けエリア情報誌でグルメ、旅物、珍スポット、珍体験特集まで幅広くこなした後に上京し、フリーに。現在は、映画のインタビューや記者会見などをメインに執筆。マイ・ベスト・ムービーと座右の銘は『ライフ・イズ・ビューティフル』