ハイテク仕掛け&再現セットが見どころ満点

フロアのメインとなるのは、常設展示である「たばこの歴史と文化」。たばこ文化がどのようにして生まれ、現在に至ったのか、その歴史をわかりやすく学ぶことができます。

……で、入るなり目に飛び込んでくるのが大きな神殿。

こちらは「十字の神殿」といって、7世紀末頃に建設されたピラミッドなのだとか。左右と奥にレリーフがあるのですが、向かって右の人物がたばこを吸っていることがわかります。これが、「たばこを吸う神」のレリーフ。こういった歴史の端々に、たばこは登場しているんですね。

その後もたばこ文化は歴史と共に発展し、世界各地へと伝播していきます。このあたりの流れについては、ぜひたばこと塩の博物館で実際にご覧ください。知っているようで知らなかったことばかり。思わず「へえ〜!」と唸ってしまうこと間違いなしです。

日本のたばこ文化についても、力の入った展示があります。「江戸時代のたばこ文化」を再現した様子。庶民の生活にたばこが溶け込んでいることがわかりますよね。歴史の教科書には出てこない嗜好品の歴史を知るのはとても楽しい時間です。

展示の中でも、一際人気なのが、近代におけるたばこの流れ。このあたりから、現在でも販売されているおなじみの銘柄が登場してくるわけですが、パッケージの変遷などは、たばこを吸わない人でも見ていて楽しい展示となっています。

また、ここにもハイテクな仕掛けがあり、設置されているたばこのパッケージに手をかざすだけで、目の前のモニターにそのたばこの解説が表示されるのです。ここも近未来チックで楽しい! 最新の博物館すげー! とひとりで興奮してしまいました。

最近でもたまに見かけるたばこ店を再現した場所も。きっちり内装まで作りこまれていて、思わず笑いがこみ上げてきました。

こういった大物展示を余裕を持って設置するためには、たしかに渋谷のあの場所ではスペースが足りなかったでしょうね。

2階と3階を見て回ったら、1階のショップへ。ここでお土産を買ってしっかり思い出に残しておきましょう。

リニューアルオープンしたばかりのたばこと塩の博物館。ファミリーはもちろん、カップルやおひとり様でも楽しめる施設でした。

たばこと塩の博物館
住所:東京都墨田区横川1-16-3
TEL:03-3622-8801
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日、振替休日の場合は直後の平日)、年末年始(12月29日~1月3日)

やまだい・ゆうき 映画、漫画、ゲームなどエンターテインメント関連の記事を中心に執筆するフリーライター。飲料では特にコーヒーとカフェオレをこよなく愛しており、これまでに数百もの缶コーヒーの感想を記録している。ブログ

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