ふと気が付けばいつの間にやら、スーパーやコンビニのお酒販売コーナーで、メイン級の扱いとなっていた高アルコール度数の缶チューハイ。

サントリーの「ストロングゼロ」とキリンの「氷結ストロング」という2商品のヒットによって切り開かれた"ストロング系缶チューハイ"市場は、後続の商品が多数登場し、その裾野をどんどん広げています。

そこで、様々なストロング系缶チューハイの飲み比べを行ってみました!

今回は、定番のフレーバーであり、各メーカーから様々な種類が出ているレモン味の缶チューハイを調査! ちなみに、この記事内での"ストロング系缶チューハイ"の定義としては、アルコール分が7%以上のものをチョイス。また、"チューハイ"ということで、ウィスキーベースのものはリストから外しました。

-196℃ ストロングゼロ ダブルレモン(アルコール分9%)

先ず、1本目はサントリーのストロングゼロ!

果実を瞬間凍結し、パウダー状に粉砕。そのパウダーをお酒に漬け込むという特殊な製法を使ったサントリーのチューハイ、"-196℃"シリーズ。そのストロング部門を担うのがこのストロングゼロです。

-196℃は、2005年に発売された時のCMに少年ナイフによるカーペンターズのカバー『Top of the World』を使用していたので、少年ナイフファンの自分にとっても強く印象に残っている定番シリーズ。

そんな-196℃も今年で10周年。独自の製法によるフレッシュ感を最大の武器としながら、飲みごたえのある強アルコール度数を押し出した路線へとシフトし、現在では、ストロング系缶チューハイの中で、キリンの氷結ストロングと共にツートップとして君臨しています。

飲み口はとてもスッキリ。ベースとなっているのは、ウォッカですが中に溶け込んでいるパウダー状レモンの効果もあってか、アルコール臭さは余り感じません。そこに3%のレモン果汁も加わり、とても飲みやすいです。

アルコール度数はガツンと9%。しかし、これならゴクゴク飲めますね。ストロング系缶チューハイのスタンダードとしての圧倒的な安定感が感じられます。

ライトユーザーに向けた低アルコール度数の「カロリ。」と「ほろよい」というふたつのブランドとストロングゼロシリーズを中心としたヘビーユーザー層への求心力に満ちた商品開発というふたつの路線を走り続けるサントリー。大手メーカーによる二極化的なブランド展開を見ていても、今の缶チューハイに求められているものが色々と見えてきますよね。

氷結ストロング シチリア産レモン(アルコール分9%)

サントリーのストロングゼロと並ぶストロング系缶チューハイの草分け的な存在であり、大手アルコール飲料製造メーカーが作り上げた王道の1本。それがキリンの「氷結ストロング」です!

長年に渡って愛されているロングセラー商品、氷結シリーズのアルコール度数をパワーアップさせた氷結ストロング。いわば、ストロングゼロが西の横綱だとすると、こちらは東の横綱。季節毎にリリースされる期間限定商品もファンにとっては楽しみなブランドです。

そんな氷結ストロングの定番フレーバーであるレモンは、シチリア産のものを使用しているのが特徴。果汁量は、ストロングゼロに比べると少し数値が少ない2.8%ですが、口に含むとシッカリとレモンの旨味を感じることができます。

それほどアルコールの刺激を感じないのもポイントで、スッキリとした飲み口には安心と信頼が。とはいえ、そこはアルコール9%のストロング系。早いペースで飲んでしまうと、一気に酔いが回ってきます。

現在に至るストロング系缶チューハイの隆盛を築いたといっても過言ではない氷結ストロング。ストロング系缶チューハイを牽引するトップランナーの強みを感じさせてくれる1本です!