おっぱいジャケットの宝庫! ストーナー、ドゥーム、スラッジの世界!

ヘヴィメタルやハードロックのサブジャンルの中でも、特におっぱいモチーフのアルバムジャケットが多いのが、ストナーやドゥーム、スラッジと呼ばれる一連の音楽ジャンルです。いずれもそれぞれの差異や概要を説明するのがなかなかに困難なジャンルなのですが、広義でいえば、英国のBlack Sabbath(オジー・オズボーンがヴォーカルを務めていた英国のハードロックバンド)が確立した、重く、暗く、のたうつようなヘヴィな音をその大きな特徴としています。

EYEHATEGOD『EYEHATEGOD』

スラッジメタルの代表的なバンドのひとつ、EYEHATEGODが昨年、14年ぶりにリリースしたオリジナルアルバムであり最新作してセルフタイトル作『EYEHATEGOD』は、このバンドの持つ凶暴で残忍な音楽性が見事にパッケージされ、長いブランクを埋める「EYEHATEGOD、ここにあり!」をヘヴィメタルファンに知らしめた快作。

こちらもおっぱいなジャケットですが、磔にされたヌードの女性の姿が如何にも邪悪な空気を醸し出している秀逸なデザイン。おっぱいなのに、全くポップじゃないというこの感覚が、実にEYEHATEGODらしいセンスです。アルバム自体も実に"らしい"、素晴らしい完成度ですので、最新作からこのバンドに入るのもアリです!

THE HEADS『Everybody Knows We Got Nowhere』

ちょっとマイナーなバンドではあるんですが、個人的に大好きなバンド、THE HEADS。

英国出身のバンドで、非常に酩酊感のあるグルーヴィーなロックをやっています。アナログ盤でのリリースや限定版、編集盤など、マニアックな作品が多いバンドで、メンバーもかなりのおっぱい好きなのか、エロティックなデザインのジャケットを数多く残しています。

本作『Everybody Knows We Got Nowhere』は、そんなTHE HEADSの2ndフルレングス。長いこと廃盤になっていた作品なのですが、根強い人気があるのか昨年、再発されました。

セクシーなジャケットに加えて、中のブックレットも大変なことになっています。おっぱい好きには、是非とも手にとって欲しい1枚! これより、更に、ジャケットのおっぱい度が高い1st『Relaxing With…』もオススメですよ!

Candlemass『Best of…As It Was, As It』

前述の通り、何故かおっぱいジャケが多いドゥームやストナーロック、スラッジ界隈。ドゥームメタルの始祖のひとつといわれるスウェーデンのCandlemassもおっぱいなジャケットを残しています。

『Best of…As It Was, As It』は、バンドの音源を2枚組で収録したベスト盤。というか、さっきからヘヴィメタルバンドのベスト盤におけるおっぱい率の高さは何なんでしょうか……?

基本はドッタリのったりとした重くて暗いヘヴィメタルですが、音によってはポップなシンセサイザーの音が飛び道具的に使われていたり、正統派な速弾きをしていたりと、こうしてまとめて聴いてみると意外と音のバラエティーは豊かです。アート性の高いジャケットも良いですね。

Yellow & Green CD, Import

BARONESS『Phantom Limb』

そして、最後にご紹介したいのが現在進行形で大活躍しており、更なる今後の躍進も期待できるジョージア州出身のBARONESS!

ヘヴィでプログレッシブなサウンドが素晴らしいのは勿論のこと、このバンドの特異な点は、ヴォーカルとギターを務めるジョン・ベイズリーが画家としても活動をしており、アルバムのアートワークを手掛けているところ。

しかも、その作品には豊かな胸を持った裸婦が定番のモチーフとして使われており、非常にエロティックかつ美しい世界観を構築しています。

自身のバンド以外にもアンダーグラウンドなヘヴィメタルバンドのアートワーク(先ほどご紹介したPIG DESTROYERの4thアルバム『Phantom Limb』のアルバムジャケットも彼の作品!)からMETALLICAの公式Tシャツデザイン至るまで、様々なアートを担当。物凄い人なんです。

個人的にお気に入りの作品は、2枚組の3rdアルバム『Yellow & Green』。1stと2ndで構築した壮大なサウンドに程よくポップな感性をブレンドした非常に完成度の高い作品です。

嗚呼、素晴らしき哉、おっぱいHR/HMの世界!

そんなこんなで、大好きなハードロックやヘヴィメタルのアルバムをおっぱい中心に紹介してみました。

この他にも、過激すぎて紹介できなかったアルバム(Witchfinder Generalの諸作品とか……)も多数ありますし、ジャケットだけじゃなく爆乳シンガー、マリア・ブリンク率いるIn This Momentや女性ヴォーカリストふたりの衣装の露出度が凄まじいことになっているButher Babiesなど、存在そのものがおっぱいなヘヴィメタルバンドも存在しています。

何気に深いおっぱいなHR/HMの世界。おっぱいで購入する作品を選ぶなんで、馬鹿馬鹿しく聞こえるかもしれませんが、これがなかなかどうして色々と発見があるものなのです。

例えば、ヘヴィメタルという音楽はそのサブジャンルが非常にマニアックに細別化されており、自分が興味のあるジャンル、好んでいるジャンル以外はなかなか情報が入りにくい、触れづらいという側面があります。

しかしながら、おっぱいの力はそんなジャンルの障壁をやすやすと越えさせてくれます。アルバムのジャケットに良いおっぱいがある。それをきっかけに購入すれば、自ずと新しい世界が開けてくるものなのです。

現に、今回ご紹介させていただいたImpaled Nazareneなどは、ヘヴィメタルの中でも特に凶暴度が高いブラックメタルと呼ばれるシーンに属しており、ブラックメタルに余り馴染みのない筆者は、ジャケットのおっぱいがなければきっとそのアルバムを購入することは一生なかったでしょう。

Sonic PulseやTHE HEADSといったインディーシーンで活動を行っているコアなバンドの場合も、きっとおっぱいというきっかけがなければその名前を知ることもなかったかもしれません。

また、おっぱいを求めることで、BARONESSのジョン・ベイズリーのような素晴らしいアーティストとの出会いもおっぱいジャケットを巡る壮大な旅における醍醐味のひとつ。

素晴らしい音楽や優れたアートとの出会いも、全ては、おっぱいのおかげなのです。おっぱいよ、ありがとう!

というわけで、皆さんも、興味がありましたら是非ともおっぱいなジャケットが描かれたアルバムを探して、グレートなヘヴィメタルやハードロックとの邂逅を果たしてくださいね!

都内在住の極々平凡なサラリーマン兼、アニメ、音楽、プロレス、映画…と好きなものをフリーダムに、かつ必要以上に熱っぽく語るBLOG「さよならストレンジャー・ザン・パラダイス」管理人。永遠の"俺の嫁"である「にゃんこい!」の住吉加奈子さんと共に、今日も楽しいこと、熱くなれることを求めて西へ東へ。