日本語ナレーションを務めた斎藤工

 映画『小さな世界はワンダーランド』の初日舞台あいさつが9日、東京都内で行われ、日本語ナレーションを務めた俳優の斎藤工が登壇した。

 本作は、『ライフ-いのちをつなぐ物語-』などを製作した「BBCアース」が、シマリスとスコーピオンマウスに焦点を当てて描いた“ドラマチックドキュメンタリー”。

 「もともと声の仕事に興味があった」という斎藤は「いろんなプロの声優さんと一緒にお仕事をする中で自分のスキルの無さを痛感していた。ただ、うまい下手だけじゃないとどこかで開き直っているところもあった。今回はせっかくこんな大役を頂いたので、自分らしいものを表現したいと思った」と収録を振り返った。

 また、本作のマーク・ブラウンロウ監督の斎藤に対する評価として「とても優しい声できちんと演じていただいた。思慮深いプロフェッショナルな方」という言葉が紹介されると、斎藤は「それ、僕がそう言ってくれと“台本”を書いたんです。その代わりにすしをおごりました」と語って、照れ笑いを浮かべた。

 しかし「うそですよ。お子さんもいらっしゃるからすみません」と慌てて言い直すと「公共でうそをつきました。大人はうそをつくんです」とちゃめっ気たっぷりに語り、笑いを誘った。

 会場では、子どもたちから“斎藤先生”への質問コーナーも実施された。「一番好きな動物は?」という質問に斎藤は「そうだな~。犬派だったんだけど、猫の距離感というものに最近はまっています。猫は気まぐれ。そういった主導権を握らせない動物は非常に興味深い」と回答。さらに「あとヒョウ。あとは亀かな…。“一番は?”と聞かれているのにいっぱい(答えを)出す、これも大人です」と続け、再び笑いを誘った。

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