各家庭によって、定番の鍋というものが決まっていると思われますが、たまには趣向を変えて、子どもが美味しく食べられる子ども向け鍋を作ってみませんか?

子ども料理研究家の武田昌美さんに、思わずリピしたくなる子ども向け鍋のアイデアを、お題ごとに伺いました。レシピがチェックできるものもありますよ。

子どもが積極的にパクパク食べる鍋

武田昌美さん(以下、武田)「お子さんと一緒にお料理をすれば、なんでも絶品鍋です。例えば、つみれを一緒に作るのはいかがでしょうか。鶏肉、片栗粉、ネギ、醤油、酒を入れて子どもに混ぜてもらいます。それだけで子どもにとって最高の鍋になります。ただ、注意なのは子どもに生肉を触らせるときです。次のことには十分、注意するように教えてあげてくださいね」

生肉を使うときの約束事

  • 生肉を絶対に口に入れないこと
  • 生肉に触れた手で何かを触ってはいけないこと
  • 生肉を使った後はしっかり石鹸で手を洗うこと
  • 生肉を触る手は片方の手だけにすること

武田「なぜ片手だけにさせるのかというと、両手でにぎにぎしてしまうと、もう何も触れなくなってしまうから。挙げ句の果てに、そこら中に菌がばら撒かれてしまいます。ですから、手を汚すのは片方だけで、もう片方は何かにすぐ対応できるように綺麗に保っておくことの重要性を力説します」

素材の味を活かした鍋

武田「あご出汁などの出汁パックを使って、塩と醤油で味付けした鍋がおすすめです。色々なレトルト鍋の素も市販されていますが、味覚は5歳までに決まりますので、積極的に素材の味を覚えてもらいたいと思っています。

具材もシンプルに、薄切りの豚肉や鶏団子、白菜、ネギ、ニンジン、油揚げなどの塩鍋がおすすめです」