近年、全国各地で行われているフリーマーケット。実はこのフリーマーケットに子供たち向けのものがあるのをご存知でしょうか? それが「MOTTAINAIキッズフリーマーケット」。今回はこれを運営するNPO法人 キッズフリマの高橋迪悠さんにイベントの成り立ちや実際の様子などを伺いました。

子供が自主的に取り組み、専属スタッフがサポートする「キッズフリマ」

――まず、MOTTAINAキッズフリーマーケット(以下「キッズフリマ」)の成り立ちについて教えて下さい。

高橋さん(以下敬称略):6年ほど前に通常のフリーマーケットに併設という形で始まりました。それから2,3年後に「キッズフリマ」が人気になっていき、今は単独で開催しています。

――キッズフリマは売るのも買うのも子供なんですね。

高橋:出店は小学3年生から6年生までで、買い物は小学生以下なら誰でも大丈夫ですが、会場に親御さんは入れません。その代わり、キッズフリマ専属のスタッフがいますので、困っている子供がいたら声をかけたり、場所を案内したりするなど手助けをしています。

 

成功も失敗もつきもの キッズフリマでの経験から学ぶ子供たち

――開催中、親御さんはどこにいらっしゃるんですか?

キッズフリマのエリアを囲むフェンスの外で待ってもらっています。これは子供が自主的に取り組めるようにするためです。キッズフリマに参加することでお金の大切さやリサイクル、人とのコミュニケーションの取り方を学んでほしいと考え、このような方法にしています。

――ほかにキッズフリマならではの工夫はありますか?

高橋:まず開始15分前に出店する子供たちにレクチャーを行います。「会場の中を走ると危ないよ」とか「小さい子には優しくしてね」とかそういった話ですね。次に、「声出し」です。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」など大きい声を出す準備をします。

最初は緊張している子もいますが、時間が経つうちだんだん打ち解けて、おもちゃを売ってる子なら遊び方を教えたりもしていますよ。そうやって知らない子と話すことで発信力が身につくようです。