――出店はきょうだいや友達同士でもいいようですが、実際はどうですか?

高橋:やはり兄弟や友達と一緒に来る子が多いですね。

――出品数は大人だと車で来る人もいますが、どの程度なんでしょう?

高橋:まちまちですが、親御さんに助けられて持ってくる子もかなりいます。大人のフリマだと洋服を出す人が目立ちますが、キッズの場合、洋服はあまり人気がないようです。

 

親にとっても子供の意外な一面や成長を見られる場に

――参加した子供、親御さんの反応はいかがですか?

高橋:出店した子供たちには最後に感想文を書いてもらっているんですが、自分が持ってきたものが売れたことがうれしい、というのはもちろん、思うように売れなかった子もその経験からいろいろなことを学び取っているようです。

また親御さんからは、キッズフリマを経験した子供が、使えなくなったものを直して使おうとしたり、友達などに譲る気持ちが芽生えたりしたという話を聞いています。それから、自分の子供がどのぐらいまでできるのかという成長を見るいい機会でもあるようです。

――子供向けには、フリマ以外に「MOTTAINAIキッズ★トレード」というのもあるそうですが。

高橋:こちらは使わなくなったものをポイントに代えて、そのポイントで交換エリア(お店)にある品物と交換するというシステムです。こちらも子供が主体で、ポイントの査定も査定表を見ながらやってもらっています。

あとは品物を持ってこなくても、査定などのお手伝いをすることでもポイントがもらえます。

――楽しそうですね。最後に、これからのキッズフリマ、キッズ★トレードについての考えを教えて下さい。

高橋:もっと子どもが楽しめる空間にしたいと思っています。また、楽しい体験をしながらも環境や人との関わり方について子どもなりの考えを持てるような開催にしたいです。

キッズフリマでは、一度手にした商品をほかのブースに置いたり、欲しいものが買えなくて泣いたりといった、子供ならではのハプニングもあるとか。最近は、子供にお金を持たせて外に出すのも心配な世の中ですが、「MOTTAINAIキッズフリーマーケット」なら親にも子供にも安心で、互いに学ぶことも多そうです。

会社員からテレビ番組やDVDなど映像関係の英日翻訳者を経てライターに。 ハーバルセラピスト、アロマセラピーアドバイザーの資格あり。子供の頃からお笑い好きで、当時読んだ「落語全集」は宝物。でも、なりたかったのは落語家ではなく小説家。今、こうして文章を書いて人に伝える仕事をしていることに喜びを感じてます。