まさに“制服図鑑”。長い年月と労力を費やした作品。

これらのイラストは、蚩尤氏の綿密な調査と取材資料に基づいて完成された。『制服至上』には二年以上の歳月が費やされている。

細かな描写のイラストは実際に制服に忠実に描かれている。校章の刺繍、ボタンのデザイン、 スカートのチェック柄、ヒダの数、シャツの縫い目、切り替え……。全て本物の制服と同じだ。

さらに「校則通りの着こなし」にもこだわっている。髪を染めない、パーマをかけない、化粧をしない、アクセサリーをつけない、胸の谷間を出さない、などのルールにのっとっている。蚩尤氏が描く女子高生たちから感じる『清潔感』はそこから来るものかもしれない。

自分なりにアレンジした着こなしも可愛いけれど、やっぱり制服は本来の着こなしが一番可愛いと思う。

絵筆を持ったまま友達とはしゃぐ女の子たち。とても楽しそうで、仲の良い様子が伝わってくる。
伝統的な舞踊衣装も紹介されている。

また制服の他にも鼓笛隊など、特色がある部活動のユニフォームに加え、伝統的な衣装や、日本統治時代の制服までも収録されている。こうした過去の制服まで網羅された『制服至上』は、台湾の制服文化の歴史を知る上でも重要な資料だ。