SE-MASTER1

オンキヨー&パイオニアイノベーションズは、フラッグシップモデルでハイレゾ対応のオープンエアー型ダイナミックステレオヘッドホン「SE-MASTER1」とヘッドホンケーブル「JCA-XLR30M」を5月中旬に発売する。価格はどちらもオープン。

「SE-MASTER1」は、PCC処理を施した厚さ25μmのアルミニウム振動板と、PEEK複合フィルムエッジを使用した新開発の口径50mmドライバーユニットを搭載し、クリアな広帯域再生を実現したステレオヘッドホン。ヘッドバンドタイプの最上位モデル。PEEK複合フィルムエッジならではの、すぐれた音の立ち上がりや立ち下がりによって、キレのある高域を楽しめる。設計から生産までの全工程を国内拠点で行った。

ハウジングに高剛性のアルミニウム合金を使用するとともに、ドライバーユニットを金属部品でベース部に強く固定して共振を抑える「フルバスケット方式」で、明瞭な音が再生できる。ベース、ハウジング、ハンガーの連結部にゴム部材を挟み込む「フローティング構造」によって、ドライバーユニットの振動を軽減し、左右の音のセパレーションも向上している。

ヘッドバンド部は、2種類のテンションロッドを付け替えることで、頭部への側圧を調整できる。低反発ウレタンフォームによる三次元形状のイヤーパッドと、内側に柔らかなスエード調の人工皮革を使用した幅広のヘッドクッションによって、快適な装着感を実現している。

ヘッドバンドとハンガー部には、航空機などでも使用される軽量で強度の高い超ジュラルミン(アルミ合金)を使用し、コードは布巻と無鉛PVC素材の被膜に、MMCXタイプの接続コネクタを採用した着脱式。プラグ部には、陽極酸化処理を施したアルミニウム削り出しケースを採用した。

設計から生産までのすべて国内拠点で実施し、熟練した専任マイスターが1台1台を緻密に組み立てる。さらには、世界最高峰の録音スタジオ「AIR Studios」で音響チューニングを実施している。コード長は3mで、重さは460g。税別の実勢価格は25万円前後の見込み。

同時発売の「JCA-XLR30M」は、「SE-MASTER1」をバランス(XLR3)端子を搭載したヘッドホンアンプと接続して、セパレーションにすぐれた高解像度な音楽再生を楽しめるようにするヘッドホンケーブル。

プラグ部には、ノイトリックのXLRプラグを使用し、「SE-MASTER1」付属ケーブルと同様に布巻と無鉛PVC素材の被膜、MMCXタイプの接続コネクタを採用する。

長さは3mで、重さは168g。税別の実勢価格は3万円前後の見込み。