まれに “非の打ちどころがない良い子”っていますよね。

それが本来のその子の姿であればよいのですが、親や先生など周りの大人からの期待を一身に背負って、一生懸命「いい子」を演じていたとしたら、もしかしたら将来色んなひずみが出てくるかもしれません。

「テキトー母さん」流子育てのコツ』の立石美津子が詳しくお話しします。

「いい子症候群」とは

“いい子”であることが、その子の姿そのものであるのならば問題はないのですが、それが自分の意志に反する行動だった場合、どうなるのでしょうか。

 “いい子症候群”とは、“親や教師の顔色を伺い、大人が喜ぶであろう行動をする子ども”のことを指します。テレビなどで尾木ママこと尾木直樹先生が使い始めた言葉です。

  1. 一見、いい子に見えるのですが、それはその子の本心から出た行動ではなく「親が喜ぶから」「先生に好かれるから」という動機で行動しています。
  2. 周りからの期待が大きすぎて、次第に「自分がこうしたい」という気持ちよりも、「周りがどういう行動を自分に対して望んでいるか」で動くようになり、素直な感情表現をしたり、自分の意思を伝えたりすることができなくなります。
  3. 親のちょっとした顔色の変化に気付くなど感受性がとても豊かで、自分の意思で動いて失敗して叱られるのを恐れて、指示を待つようになります。
  4. “いい子症候群“は自分の価値は常に他人からの評価であるため、社会に出てちょっとした失敗やうまくいかないことがあると、とても不安定になり、社会に馴染めなくなってしまうことあります。
    新型うつ(例、叱責を受ける会社では鬱で、プライベートは元気に旅行などを楽しめる)になるタイプとも言われています。

「いいママでいなくてはならない」と思う人

“いい子症候群”の人がやがて親になり子育てするとき、どんな行動をとるのでしょうか。実は“いいママでいなくてはならない症候群”に移行してしまうことがあります。

“子どもが良い子に育っているかどうか=自分自身の他人からの評価”になると考えてしまうから。つまり、“子ども=自分の作品”となってしまうのです。

さて、“いいママプレッシャー”に押し潰されてしまう人はどんな特徴があるのでしょうか。

親から「いい子でいないとダメ」と育てられて親になったケース

親から「人に迷惑をかけない子」「どこへ出しても恥ずかしくない子」「良い子でいないといけない」と育てられた人が親になり子を持つと、理想の母親像を求めて「いいママでいなくてはならない」と思い、自分がかつてされたのと同じような子育てをわが子にも再現してしまうことがあります。

なぜなら、人は自分が育てられたように我が子を育て、自分の経験したことを自動的に再現し、更に子育ての手本は自分の親しかなく、子育ての仕方は連鎖してしまうからです。

SNSを見過ぎて真に受けてしまうケース

スマホが普及したため、かつては知りえなかった「○○ちゃん家の夕飯」「こんなキャラ弁作りました」「週末のお出かけ先」などの情報が否応なしに目に飛び込んできます。そして自分の生活と比べてしまい苦しんでいる人もいます。

マイナス投稿も承認されたい表れかも

SNSに振り回されないようにしましょう

人間には「誰かに認められたい」という“承認欲求”があります。

マズローの5段階欲求の第4階層である「承認欲求」(他者から認められたい、尊敬されたい)欲求です。これを満足させるツールがSNSである面も否めません。

SNSのツールは自分を認めてもらうツール、「自分はこんなに頑張っているんだ」「こんなに充実しているんだ」など良い意味で“いいとこ自慢”“幸せ自慢”なのです。

仮に自分の失敗談やマイナスの部分を見せる人も、もしかしたら「真面目過ぎる自分、きっちりかっきりし過ぎる自分」があまり好きではなく、あえて「私ってテキトーだからこんなお弁当しか作ってやれませんでした(笑)!」「今日もまったりしてしまいました」と自分が理想とする自分像を見せることにより、承認欲求を満たしているのかもしれませんね。

これらに振り回されることはありません。「あのママは仕事も子育ても完璧にしていつも小奇麗にしていて…、それに比べて私はと自分が同じようにできないから」と凹むことはないのです。

「ああ、この人、自分が認めてもらいたいんだなあ」と割り切って見ることです。