グレアム・コクソン グレアム・コクソン

先日行われたイギリス最大の音楽賞「ブリット・アワード2012」にて、ポール・マッカートニー、クイーンなど真のトップ・アーティストのみに与えられる名誉ある賞、特別功労賞を受賞し、式典でブリット・アワード史上最長となる歴史的パフォーマンスを果たしたばかりのブラー。そのブラーのリード・ギタリスト、グレアム・コクソンの8枚目となるスタジオ・アルバム『A+E』の発売が4月11日(水)に決定した。

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グレアム・コクソンと言えば、ポール・ウェラーやノエル・ギャラガー、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドらが絶賛するイギリスを代表するギタリスト/アーティスト。2004年に発表した4作目『ハピネス・イン・マガジンズ』でイギリスのロック界きっての賞「NMEアワード」でベスト・ソロ・アーティストを受賞するなど、そのソロ活動も多くのロックファンの関心を集めてきた。

ニュー・アルバムのタイトル『A+E』とは“Accident & Emergency”、すなわち救急外来(ERと同じ意味)の意味。この新作は前作『ザ・スピニング・トップ』のアコースティック路線とは正反対のグレアム至上最高に“ダンスミュージック”に近い内容で、理屈抜きのガレージ・パンク・ポップから、クラウト・ロックやポストパンク時代の影響色濃いエレクトロニックなトラックまで、グレアム・コクソンの新たな挑戦作になっているとのこと。

音楽の方向性がガラリと変わったことに対して最新バイオグラフィーの中でグレアムは「(『A+E』を聴いたら)大丈夫かなあって思われちゃうかもね」と笑って答えている。そして「僕世代で他に誰もこういうサウンドの音楽を作ってる人間がいないってことに、どうしても頭がいくんだよね」とコメント。アルバム全体に対しては「即興、ビートの実験、リズム。あまのじゃくに悲しくてダンサブルで可笑しくて落胆した歌を、誰にも止められず作るチャンス」と語っている。この新作からの先行シングル「What'll It Take」がPC配信先行されたので、気になる方はぜひチェックを。

また『A+E』の初回生産限定盤には最新ライブ映像などの貴重映像が約60分収録されたボーナスDVDが付いている。国内盤のDVDは世界で唯一NTSCフォーマットで、グレアムによる各曲解説なども日本語による字幕付。なお、日本盤には限定盤・通常盤ともに、グレアムのチョイスによる絵柄のボーナス・ポスターが封入される予定。

■グレアム・コクソン/『A+E』
4月11日(水)発売
限定盤:CD+DVD 3800円
通常盤:CDのみ 2500円