シールは「エンボスメタルシール」ということで、全部メタリックな素材です。そしてザラザラな所とツルツルな所があるエンボス加工がなされている豪華仕様。シールのキャラクターは「伝説」というだけあって、第1弾のキャラクターたち。やけにダブったなあ。


当時のシールと比較です。上3枚が1985年のシール、下が今回のシールです。印刷テクノロジーのレベルアップにより、イラストがシャープになっております。昔のシールは「天使」「お守り」「悪魔」によって透明シールや銀シールなど素材が違ったのですが、今回は色と模様で区別されています。


悪魔のカラーリングも背景は今回統一されています。しかし当時のシール、名前の文字がものすごいデザインです。ビックリマンは名前の書体も種族によって統一されていたり、宗教画世界のような秩序、ルールも楽しみの1つです。


そして裏面。大きく異なるのはイラスト部分がQRコードになっており、ソーシャルゲーム版ビックリマンと連動している所です。チョコを買ってシールが出る、そのシールの裏面を読み込むとゲームの中でもそのキャラクターのシールが手に入るという仕様。

QRコードでメッセージが出るなど、ビックリマンではここ数年、2次元コードを利用したモバイル連動が行われてきていましたが、大々的にゲームと連動するのは新しい要素です。ソーシャルゲームは「mixi」と「GREE」で展開しています。

そしてお楽しみのためにここには載せませんが、4月からスタートする「ビックリマン聖魔化生伝(せいまけしょうでん)」に登場予定のキャラクターの、ラフスケッチ(下書き)が印刷された予告編シールも入っています。デザインを担当するのは昔のビックリマンと同じ「グリーンハウス」。ロッテとデザイナーの連携や息づかいが伝わってくるシールになっています。

懐かしいだけじゃない、新しいビックリマンへの始まりとなる「ビックリマン伝説」はコンビニやスーパーで1個84円で発売中。いろんな事情もあって1個30円という価格の復活は難しいと思いますが、買う側のビックリマン世代もいろいろパワーアップしていると思いますので是非。 

かやま・てつ 漫画家、ゲーム作家。自作のインディーズ出版者ごっこ「ドグマ出版」で自分に漫画新人賞を与えてデビュー。著書に『ランチパックの本』など。mixiやmobage、GREEなどのゲームアプリや、iPhone向けのゲームも制作。公式HP