やってみて初めて生まれる自信や気付き

日本財団は昨年度、国の事業である「中小企業新戦力発掘プロジェクト(通称「主婦向けインターンシップ」)」を受託。人手が足りない中小企業と働きたいママのマッチングを行った事もあるそうです。これは、就労を目的としたママが中小企業にインターンシップする、いわばお見合い事業。

「例えば、小学校高学年から中学生くらいの子どもをもつママさん達の中には、ブランクが空きすぎちゃって自信がない、復職にあたりどうしたらいいか分からないという方がいました。
しかし、そのママさんに2週間~3カ月インターンをしてもらったところ、慣れると意外と体が覚えていてスムーズに仕事ができるようになり、復職につながりました。」

制度(ハード)の面で苦労する乳幼児のママや、上記のような心(ソフト)の面で自信を失っているママなど、一括りに“ママ”といっても、子どもの年齢や環境によって様々なケースがあります。

もちろん、インターンシップをしてみた結果「育児との両立は無理だ!」と自覚してすっぱりと育児への専念を決断するママもいるようですが、それもそれでひとつの“気付き”として大切なことではないでしょうか。

産後4カ月で復職し比較的ブランクが短かった筆者でさえ、復職してすぐの頃は緊張と不安でいっぱいでした。なので、インターンというお試しの期間に、自分のできること・できないことを見定められるという制度は、不安を抱えやすいママにとって必要不可欠であると感じました。

ママカレッジの様子

無事復職を果たしても、フルタイムでバリバリ働けないことや時短で同僚より早く帰ることへの負い目、スケジュール調整の厳しさなど、ママの不安や肩身の狭さは付きまといます。
しかし、一例として田代さんからこんな話を伺うことができました。