本木雅弘、7年ぶり銀幕復帰で昭和天皇役

2015.5.20 16:3配信
本木雅弘

終戦70周年を記念し、半藤一利氏のノンフィクションを映画化した『日本のいちばん長い日』の完成報告会見が5月20日に、都内で行われ、役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、原田眞人監督が出席した。名優が勢ぞろいし、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る歴史超大作。主人公の阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣を演じる役所は、「70年の節目に、もう一度“その日”を描く作品になった」と誇らしげだった。

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一方、7年ぶりの本格的な銀幕復帰で昭和天皇を演じる本木は、「恐れ多さで、押しつぶされそうになったことも。逃げ出したい、でも逃したくない役だった」と心境を吐露。そんな本木の背中を押したのは、義母で原田監督の『わが母の記』に出演した樹木希林だといい、「原田監督は力がある監督だし、こんな機会はなかなかないので、受けるべきだと言ってくれた」と感謝の意を表した。

「戦争映画は初めてで、緊張と不安の連続だった」と振り返るのは、躍進著しい松坂。日本の未来を思い、終戦に反対しながら狂気に駆られていく若手将校・畑中健二少佐を演じ、「当時を知らない僕らの世代が、戦争について思い、考えるきっかけになれば」と真摯にコメント。劇中では、丸刈りになっており「ラクでいいですね」と笑顔を見せた。また、堤は内閣書記官長・迫水久常役で、ベテラン俳優の山崎努と共演し「こんな緊迫感ある現場はイヤです!(笑)」と恐縮しきりだった。

1967年に岡本喜八監督によって映画化されているが、本作は昭和天皇とともに戦争終結に導いた鈴木貫太郎首相(山崎)の姿を描いた半藤氏の『聖断』の内容も加えた新作映画。軍全体が断固として戦争完遂を支持するなか、決断を迫られる阿南陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを描く。原田監督は、「きな臭い時代になってきた今こそ、こういう作品をつくり、世に送り出す意義がある。戦争の記憶が薄れるなかで、『軍をなくして、国を残す』。この気持ちを継承していかなければいけない」と熱弁した。

『日本のいちばん長い日』
8月8日(土)全国ロードショー

取材・文・写真:内田 涼

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