シングルカメラでも背景を自然にボカせる「Google Pixel 3」は、簡単にフォトジェニックな写真が撮れる

ソフトバンク、NTTドコモの2018年秋冬-19年春モデルの目玉機種といえば、日本初上陸で、最新の「Android 9.0 Pie」を搭載した「Google Pixel(ピクセル)」だ。今回は、同時発売した2機種のうち、約5.5インチと少し小ぶりで、より軽い「Pixel 3」のほうを選び、カメラ機能を中心に使ってみた。

シンプルで直感的に使えるカメラ デジタルズームも超解像技術でキレイ

詳細スペックに関しては、先行掲載したライター・武者良太氏によるレビュー記事<最新Androidの実力を強く感じさせる「Pixel 3」「Pixel 3 XL」>(https://www.bcnretail.com/news/detail/20181031_90953.html)を参考にしていただきたい。

カメラ関連のスペックだけを挙げると、メインカメラはF値1.8のシングルカメラで約1220万画素、フロントカメラはF値2.2のデュアルカメラで約800万画素。ソフトウェア処理で背景をきれいにぼかす「ポートレート」モードをはじめ、機能はメインカメラ、フロントカメラ共通で、AIが夜だと認識すると、「夜景モード」をリコメンドする。また、ワンタッチでズーム倍率を切り替え、超解像度技術によってデジタルズームでもシャープさを維持したまま、遠くの被写体をアップにして撮れる。

Googleの本気 「レンズモード」がすごすぎる!

Appleをはじめ、各社ともハイエンドスマホに取り入れているAI(人工知能)とAR(拡張現実)。Pixelでは、カメラを利用した検索機能ともいえる「Google レンズ」で効果を発揮。撮影モードで「レンズ」を選択した後、被写体に向かってカメラをかざし、画面をタッチすると、AIが被写体の情報を判別・解析して現在地や関連情報を教えてくれる。旅や観光のおとも、待ち時間の暇つぶしなどに最適だ。

リアルタイムだけではなく、撮影済みの画像からも同様に調べられる。思い出の振り返りや訪問先の記録・取材メモなど、さまざまな用途で活用できそうだ。

夜景がとにかくキレイ! 赤の発色も鮮明

仕事の移動中やプライベートタイムに、「Pixel 3」で撮った、ごく普通の作例も紹介しよう。「その他」のタブには、「夜景」モードのほか、簡単にVR映像が撮れる「360度パノラマ」、笑顔を検知して自動でシャッターを切る「フォトブース」など、さまざまなモードがあり、「360度パノラマ」は不動産の物件案内にそのまま活用できそうなクオリティだった。

また、HDRをオンにして連写すると、AIが「トップショット」としてベストな1枚をリコメンドする。誕生日パーティや子どもの学芸会などに活躍すること間違いなしだ。

バッテリーの大容量化、ディスプレイの大型化に比例し、スマホ全般の重さがアップする中で、重さ約148g、厚さ7.9mmの「Pixel 3」はとても希少。Android 9.0の新機能の一つ、機械学習を利用したバッテリー節約機能「Adaptive Battery」のおかげで、バッテリーの持ちもいい。インカメラが明るいレンズを採用したデュアルカメラで、ここぞ、というシーンで役立つ「トップショット」も使える「Pixel 3」は、自撮り好きにもおすすめだ。