『ザ・ウォーク』

ロバート・ゼメキス監督がジョセフ・ゴードン=レヴィットを主演に迎えた新作『ザ・ウォーク』が来年1月に日本公開されることが決定し、予告編映像が公開になった。高さ411メートルのワールド・トレード・センターを命綱なしで綱渡りした男フィリップ・プティの実話を描いた作品だ。

公開された映像

本作の主人公フィリップ・プティは、1974年、当時世界一の高さを誇っていたワールド・トレード・センターのツインタワーをロープでつなぎ、その上を命綱なしで渡りきり、世界中を驚かせた。その高さは411メートル。地上110階の足のすくむような高さだ。

このほど公開された映像は、カメラがひたすらにビルの屋上を目指してつきすすむ場面から始まる。そこにいたのはレヴィット演じる主人公プティで、彼は屋上から突き出た鉄骨に足をかける。カメラが後方を観るとそこには小さくなった歩行者の姿が。上空の風は強く、プティの身体は揺れ動くが、彼は恐怖を感じるどころか、目の前にあるもうひとつのタワー=目指すべき場所を前に晴れやかな表情を見せる。映画は前人未到の計画に挑むプティのドラマを、観客の驚愕させるような映像を交えて描き出す。

ゼメキス監督は「1974年 当時世界一の高さを誇るツインタワーの間を渡ろうとするなんて、誰も考えない。前人未到のチャレンジをした男だけが味わえる外界から遮断された孤独。生と死のドラマ。高所恐怖症にはあまり気持ちのいいものではないかもしれないがね」と本作を解説。『キャスト・アウェイ』では無人島に流された男の、前作『フライト』では疑惑の渦中にある機長の孤独と強い意志を描き出したゼメキス監督だけに、新作でもダイナミックな映像だけでなく、観客の胸をうつドラマも描かれると考えてよさそうだ。

『ザ・ウォーク』
2016年1月23日(土)、全国ロードショー

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