『シュガー・ラッシュ:オンライン』は、なぜ居心地が悪いのか

2018年12月21日公開『シュガー・ラッシュ:オンライン』 ©2018 Disney. All Rights Reserved.

この映画をつまらなかった、居心地が悪かった、意味がわからなかったという人がいたら、できればもう一度見てください。

この映画の居心地の悪さは複数あります。

「背が高くて強い男性」の視点の居心地の悪さなのか、「友人への執着が止まない自分」視点の居心地の悪さなのか。

あるいは、「安定を何よりとする保守的な」視点から来る居心地の悪さもあるし、「何かを犠牲にして夢を追いかけることへの罪悪感」からの居心地の悪さもある。

もしもこの中のどれか、あるいはどれでもなくても居心地の悪さを感じたとしたら、どんなシーンに居心地の悪さを感じたのか考え抜いてください。

そこで答えが出たら、どうかその居心地の悪さを受け入れてください。

そうすれば、少なくともきっとあなたの世界はより良くなるはずだから。

「0から1へ踏み出す勇気」と「1から無限大へ進む決意」

この物語は、無限に広がる世界のほんの隅っこで起きた、「0から1へ踏み出す勇気」と「1から無限大へ進む決意」を描いた物語です。

インターネットという果てのない世界で描かれた、たった一人の男の感情と成長、そして夢を願った小さな女の子の物語。

ラルフが何を思いどんな行動をして、どのような結末になったのか。

ヴァネロペが何を選んで、願って、どんな選択をしたのか。

この映画を全世界の人が見て、ラルフとヴァネロペの行動の意味を理解したら、きっと世界は変わるはず。

そう思わずには居られないくらい、メッセージに溢れた作品になっています。

だからこそ、この映画は「今」見て欲しい。

手元にスマートフォンがあって、SNSで誰かと繋がって、世界中の情報が一瞬で手に入るこの時代だからこそ、『シュガー・ラッシュ:オンライン』は映画としての役目を果たせるのだと思います。

ほんと、今! 映画館に! 見に行って! 

 

『シュガー・ラッシュ:オンライン』

2018年12月21日(金) 全国公開

「ディズニー特集 -ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます