MMD研究所が「2015年5月格安スマホ利用者の満足度調査」結果を発表

MMD研究所は、MVNO(仮想移動体通信事業者)のSIMをスマートフォンで利用している人(格安スマホ利用者)を対象に「2015年5月格安スマホ利用者の満足度調査」を実施した。

調査は、事前の調べで利用者の多かったNTTコミュニケーションズ「OCNモバイルONE」、インターネットイニシアティブ「IIJ mio」、ビッグローブ「BIGLOBE LTE 3G」、フュージョンコミュニケーションズ「楽天モバイル」、日本通信「b-mobile」のSIMをスマートフォンで利用している20歳以上の男女を対象に実施。各SIMのユーザー250サンプル計1250サンプルを取得して行った。調査期間は4月21日~5月7日。

格安スマホの購入時期は、2015年1~3月が21.8%、2014年10~12月が21.4%、2014年7~9月が12.8%を占めた。月額料金は、「1000円以上2000円未満」が29.5%と最も多く、次に「1000円未満」が19.7%、「2000円以上3000円未満」が16.0%と続いた。月額料金を平均すると2961円だった。また、1か月の平均データ通信量は、「2GB未満」が24.7%、「3GB未満」が19.8%、「1GB未満」が17.9%で、1か月のデータ通信量を平均すると2.8GBとなった。

格安スマホ利用前に携帯電話会社と契約をしていた人(N=1218)のうち、MNP(携帯電話ナンバーポータビリティ)を利用してドコモから格安スマホに乗り換えた人は19.5%、auからの乗り換えた人は14.0%、ソフトバンクから乗り換えた人は13.3%だった。合算すると、46.8%が携帯電話会社から乗り換えたことがわかった。また、MNPを利用して乗り換えた割合を格安スマホの購入年別に見ると、2013年購入者(N=149)は19.6%、2014年購入者(N=629)は47.9%、2015年購入者(N=363)は60.3%で、格安スマホを購入した年が進むに連れ、携帯電話会社からの乗り換えが増えていることがわかった。

各サービスの利用者250人(N=1250)を対象に、利用している格安スマホの満足度について聞いたところ、「満足」と「やや満足」を合算すると、全体で61.2%が満足という結果になった。サービスごとではIIJ mioが70.8%、OCNモバイルONEが65.2%、BIGLOBE LTE 3Gが62.0%、b-mobileが54.8%、楽天モバイルが53.2%で、IIJ mio利用者の満足度が最も高かった。

月額料金、音声通話品質、通信速度、データ容量、サポート・アフターケアサービスの充実度など計12項目の満足度を見ると、IIJ mio利用者では、初期費用、月額料金、音声通話品質、通信の途切れにくさ、通信速度、データ容量の6項目で最も満足度が高かった。次に、b-mobile利用者では、オプションサービスの充実度、サポート・アフターケアサービスの充実度、問い合わせ窓口/コールセンターの対応、キャンペーンサービスの4項目で最も満足度が高かった。BIGLOBE LTE 3G利用者では、会員ページ/マイページの使いやすさ、キャンペーンサービスの2項目で最も満足度かった。OCNモバイルONE利用者では、購入のしやすさの1項目で最も満足度が高かった。

格安スマホ利用者(N=1250)に、現在利用している格安スマホを購入した際に重視した点を聞いたところ、「月額料金の安さ」が76.4%と最も多く、次に「通信速度の速さ」が34.2%、「現在の電話番号が引き継げること」が18.0%と続いた。また、今後、格安スマホを購入する際に重視する点について聞いたところ、「月額料金の安さ」が73.0%と最も多く、次に「通信速度の速さ」が43.8%、「現在の電話番号が引き継げること」が19.0%で、購入した際に重視した点と今後重視する点で大きな変化はなかった。

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