5月26日(火)、プロ野球がいよいよ『セ・パ交流戦』に突入する。過去10年間の通算成績を見ると、パ・リーグの804勝730敗50分と圧倒している。セ・リーグが勝ち越したのは2009年のみ。『交流戦』優勝も2012・2014年と巨人が獲得した以外は、すべてパが王者となっている。ソフトバンク4回、ロッテ2回、日本ハム、オリックスが各1回である。2010年にはパが1~6位まで独占する圧勝劇を見せ付けたほど。

セ・パ交流戦 チケット情報

今季も「パ高セ低」は続くのか。必ずしもそうとは言い切れない。なぜなら、今年から試合数が変わるのだ。昨年までの8シーズンはホーム・ビジター各2試合12カード計24試合で開催されていたが、今季からホーム・ビジターは隔年で入れ替わり、3連戦6カード計18試合で実施される。昨年までは1週間で5試合だったのが、セ・パ公式戦と同様に1週間で6試合行われる。

パ・リーグが『交流戦』で優勢なのは、さまざまな要素があると言われてきた。セは北は北海道、南は福岡までの移動を余儀なくされ、パは反対に関東から広島までと移動の負担が軽減される。パの本拠地の方が広い球場が多いのも、利点のひとつと言われる。また、パのダイナミックな野球とセの緻密な野球のスタイルの差を挙げる人も多い。単にパの実力が上と見る向きもある。そんな中、週5試合も「パ有利」の要因とされる。ダルビッシュ有や田中将大など、絶対的なエースはパに揃っていた。先発投手の名誉である沢村賞も過去10年間で9回はパから選出されている。だが、今季より週6試合になることによって、エースの登板頻度が少なくなるのだ。とは言え、球場の大きさやスタイルの差異は以前のまま。逆に移動日が減り、セの負担は大きくなる。週6試合はすぐさま「セ有利」とならないまでも、昨季より総合力が試されるのは確か。

18試合に縮小されるが、『交流戦』の重要性は今季も変わらないだろう。パは首位・日本ハム、2位・ソフトバンク、3位・西武、4位・ロッテ、5位・楽天、6位・オリックス、セは首位・DeNA、2位・巨人、3位・中日、4位・ヤクルト、5位・阪神、6位・広島となっている。『交流戦』をきっかけに上位進出を果たしたり、下位に低迷したりするチームは毎年のように現れる。11年目の『セ・パ交流戦』は、どんな結末が待っているのか。各チームのチケットは発売中。