(左から)真飛聖、早乙女太一、片岡愛之助、貫地谷しほり、波乃久里子

 新橋演舞場8月公演「もとの黙阿弥」制作発表会見が27日、東京都内で行われ、出演者の片岡愛之助、早乙女太一、貫地谷しほり、真飛聖、浜中文一(関西ジャニーズJr.)、波乃久里子が登壇した。

 本作は、“主従の入れ替わり”を軸に、笑いや涙を織りなす井上ひさし原作の喜劇で、1983年、2005年に続きこれが3度目の上演となる。

 愛之助は「実際に資料を拝見しましたが、すごく面白い作品。しかも、初演は叔父の仁左衛門が演じたということで、ご縁があると思いました。久里子姉さんの胸をお借りしてしっかりと務め上げたい」と意気込みを語った。

 また、今回が初共演となる早乙女については「ずっと一緒にお芝居をしたいと思っていたけど、なかなか実現できなかった。(今日が)ほとんど初めましてだけど、稽古が楽しみ」と期待。

 対する早乙女も、座長・愛之助から「どのぐらい“ラブ”を感じられるか」と冗談めかしながら、「愛之助さんは、歌舞伎をやりながら、いろいろなことにチャレンジしている方。ご一緒できるだけでうれしい。勉強させてもらえたら」と信頼を寄せていた。

 「もとの黙阿弥」の意味にちなみ、「結婚に向かっていたものが、振り出しに戻っちゃったということは?」と、熊切あさ美との交際について質問を受けた愛之助。「結婚に…となったことがないですからね」と答え、「今はどうですか?」という追求にも「別に何もないですよ」と澄ました表情。「きっとここばっかり使うんでしょ。(舞台の宣伝を)お願いしますよ」と苦笑いでアピールした。

 野菜売りの安吉を演じる浜中は、「最初に台本を頂いたときに、“野菜の棒手振り”と書いてあったので、棒で太一くんと戦うんや、と思って。太一くん、めちゃめちゃ殺陣うまいから、今回の舞台で僕は命落とすんちゃうかなと思った」と勘違いしたエピソードを披露。棒手振りとは、商品をてんびん棒で担いで売り歩くことで、「話を聞いたら、野菜を売る役ということで、ちょっと安心しました」と続け、笑いを誘った。

 舞台は8月1日~25日まで東京・新橋演舞場、9月1日~25日まで大阪・松竹座で上演。