着信した電話番号の危険度を専用機器のランプの光で知らせる

KDDIは5月26日、固定電話に着信した電話が、詐欺や勧誘などの迷惑電話かどうか判定するサービス「迷惑電話 光ってお知らせ」の提供を開始した。料金は税別月額390円。初期費用は税別2000円。

利用中の固定電話に着信した電話番号の危険度を専用機器にあるランプの光で知らせるサービス。迷惑電話の着信と判定した場合は、赤いランプで知らせするとともに着信音も鳴らないため、迷惑電話に出る心配がない。迷惑電話の判定に用いるデータベースは、警察・自治体などから提供を受けた迷惑電話番号情報を使って構築した。

au携帯電話契約者など、au IDを持つユーザーであれば契約が可能だ。インターネット環境は不要で、専用機器を家庭の電話機に接続するだけで簡単に利用できる。専門の作業員が専用機器を代行設置する「訪問設置サポート」も用意している。

警察庁によると、振り込め詐欺を含む特殊詐欺による2014年の被害総額は565.5億円と、初めて500億円を超え過去最悪を更新した。認知件数も1万3000件を超えている。2015年1~3月までのオレオレ詐欺を含む振り込め詐欺の被害総額は、すでに93億円を超え、認知件数は前年同期と比較して約5割増と、昨年を上回るペースで増加中だ。KDDIは、電話回線のみで手軽に利用できる今回のサービスを提供することで、振り込め詐欺を中心とした迷惑電話対策を積極的に取り組んでいく。