『誘拐の掟』(C)2014 TOMBSTONES MOVIE HOLDINGS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

リーアム・ニーソンが主演する映画『誘拐の掟』が30日(土)より公開される。本作では主人公の私立探偵スカダーが、謎の凶悪犯を相手に迫っていくが、彼に調査を依頼する麻薬ディーラーのクリストを、人気の英国人俳優ダン・スティーヴンスが演じている。甘いルックスで人気を博す“王子さま”キャラのスティーヴンスがなぜ麻薬ディーラー役に? 本人が語るインタビュー映像が公開になった。

インタビュー映像

『誘拐の掟』は、ある事件をきっかけに警察を引退し、ひっそりと私立探偵を営んでいるスカダー(ニーソン)が、麻薬取引の関係者の身内ばかりを狙った猟奇的な連続誘拐殺人事件に関わり、人質を救出するため、知恵と交渉テクニックを駆使して、殺人鬼に挑んでいくクライム・スリラー。スティーヴンスはTVシリーズ『ダウントン・アビー』で英国の巨大なカントリーハウスを相続することになった青年マシューを演じて大ブレイク。『ナイトミュージアム/エジプト王の秘密』では騎士ランスロットを演じるなど活躍の場を広げている。

スティーヴンスは舞台で研鑽を積んだ確かな演技力と、さわやかなルックスが魅力の俳優だが、本作を手がけたスコット・フランク監督は、主人公が誘拐殺人事件に関わるきっかけを持ち込む麻薬ディーラー役には“意外性”を求めていたという。「彼は意外性のある役者を探していたんだ、麻薬の売人っぽくない人をね。その時の僕はピッタリだったんだね。当時の僕は麻薬の売人役は想像できなかったけど『やった事のない役をやってみないか』と言われ興奮したし、初めて暗い役をやることは挑戦し甲斐があったよ」。

劇中で彼が演じるクリストは何者かに妻を無惨に殺され、復讐心を抱いてスカダーに調査を依頼する。しかし犯人は容赦がなく、狡猾。さらには2人組であることがわかる。スティーヴンスは「かなり悪い奴らだよね。驚異的なコンビだ。『ダーティハリー』の悪役が2倍になったみたいだ」と言い、「想像し得る悪い事よりもさらに悪い事態が起こる」と宣言する。

近年、リーアム・ニーソンは数々のアクション大作に出演し、強敵を相手に“無双”ぶりを発揮してきたが、本作で起こる事件はこれまで以上に恐ろしく、複雑で、ダークで、謎に満ちている。スティーヴンスは「70年代の良い映画を思い起こさせるんだ。『ダーティハリー』や『カンバセーション…盗聴』など好きな映画が脳裏を横切った。物語が興味深いので高い満足感が得られると思うよ」と語る。

交渉の通じない殺人鬼を相手に主人公がとる手段とは? そして、妻を殺された麻薬ディーラーの復讐心はどこへ向かうのか? ニーソンとスティーヴンスが本作でみせる“新たな一面”に注目だ。

『誘拐の掟』
5月30日(土)全国公開