アデミウソン(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE PHOTOS アデミウソン(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE PHOTOS

『明治安田生命J1リーグ』1stステージ第14節は重要な意味を持つ90分間となる。横浜F・マリノスにとってガンバ大阪は4連勝の勢いが本物であることを証明する絶好の相手であり、G大阪にとって横浜FMは1stステージ逆転優勝のために打破してなければならない難敵である。横浜FMは7勝2分4敗、G大阪は7勝2分2敗と同じ勝点23だが、G大阪は2試合消化ゲームが少ない。1試合消化ゲームが少ない首位・浦和レッズは9勝3分・勝点30。V戦線の二番手は8勝2分3敗・勝点26の暫定2位・サンフレッチェ広島ではなく、三冠王者の暫定3位・G大阪となる。昨年と同様に浦和を逆転するためには残り6試合、G大阪は1試合も落とせない。そこで立ちはだかるのが横浜FMだ。

5月30日(土)横浜FM×G大阪 チケット情報

横浜FMは第10節から名古屋グランパスに2-0、アルビレックス新潟に1-0、清水エスパルスに2-1、松本山雅FCに3-0と4連勝中で11位から4位までポジションを上げてきた。ここ4試合は持ち前の強固な守備とカウンターからの決定力で本来の勝負強さを発揮しているが、相手はいずれも中位以下だったのも確か。G大阪戦で真価が問われることになる。

勝敗だけではない。両チームには「銭が取れるプロ」がいる。U-21ブラジル代表の背番号10を纏ったアデミウソン(横浜FM)と宇佐美貴史(G大阪)だ。第2節からスタメンに名を連ねたアデミウソンは序盤こそ得点はなかったが、広い視野と規格外の技術と攻撃センスを垣間見せた。前節・松本戦では「これぞワールドクラス!」と唸らせる、ジャンピングボレーでゴールを陥れた。現在3ゴールだが、これから右・藤本淳吾、左・齋藤学とのコンビネーションを深めていけば、大爆発の可能性大だ。

攻撃センスならば、宇佐美も負けてはいない。宇佐美は得点ランキングトップタイの10ゴールを量産するとともに、『ACL』でも4得点をマークし、準々決勝進出の原動力となっている。ワンタッチで狙い澄ましたシュートを見せたかと思えば、複数のDFを引き連れドリブルしながらシュート一閃、密集の中からピンポイントのラストパスも送る。さらに課題とされた運動量不足や守備の軽さも改善しつつある。短所を補いつつ、長所を磨き上げているのだ。

通算成績では横浜FMが26勝7分15敗とリードしている。G大阪は横浜FMよりも上位にいるが、ボランチ・今野泰幸が出場停止となる不安要素もある。5月30日(土)・横浜FM×G大阪・日産スタジアムで自軍を勝利に導くのはアデミウソンか、宇佐美か。チケット発売中。