「Photoshop」は今年で25歳、実は開発者の現実逃避から生まれた!?

2015.5.29 19:52配信
「Photoshop」のインターフェースをイメージした「INSIDE PHOTOSHOP」

フォトレタッチソフトの「Adobe Photoshop」は今年、発売から25周年を迎える。アドビ システムズでは、これを記念して企画展「INSIDE PHOTOSHOP」を5月22日から6月4日まで神宮前の「UltraSuperNew Gallery」で開催。Photoshopの歴史や世界観をまとめた展示が楽しめる。入場料は無料。

「INSIDE PHOTOSHOP」では、歴代のPhotoshopのアイコンやツールがパネルとして用意され、手に取ることができる。また、各バージョンで追加された新機能や、それとともに変化してきたツールバーを並べた年表なども展示。会場全体がPhotoshopの作業スペースのようなデザインになっており、普段からPhotoshopを使っている人なら、Photoshopの世界に入り込んでしまったような空間に仕上がっている。

イベントのオープニングを前日にひかえた5月21日、「Photoshop」の生みの親であるトーマス・ノール氏が「INSIDE PHOTOSHOP」を訪れ、「Photoshop」の誕生秘話を披露した。ミシガン大学でコンピュータービジョンの博士課程在学中に、画像の輪郭を抽出するためのツールなどをつくっていたノール氏。仕上げとして論文を書く必要があったが、その論文執筆は「何より嫌いな作業で、書くことからしばらく逃避していた」と話し、論文を執筆する代わりにいろいろな画像処理のプログラムを書いていたという。

さらに、カメラオペレーターとして働いていた弟からいろいろな機能追加のリクエストをもらい、それを受けて現実逃避がさらに加速。1987年頃、こうしてできあがったツールを一つのアプリケーションにまとめたのが「Photoshop」の初期バージョンだった。

その後、兄弟は会社を立ち上げ、できあがったソフトをもってさまざまな会社を回り、デモンストレーションを披露した。そしてアドビが興味を持ち、1989年にアドビと契約を結ぶことができたという。

歴史を語った後、「Photoshop」の未来としてノール氏は次期バージョンの「Lightroom」と「Camera Rawフィルター」に搭載予定の新機能「Dehaze」(ディヘイズ)を紹介した。日本語では「かすみを除去」という仮称をつけたこの機能は、かすんでいる風景のコントラストを上げて見やすくしたり、あるいはかすみを増やして雲の中に閉ざされたような景色に仕上げたりできる。実装時期は未定だが、今後も「Photoshop」の発展に注目したい。

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