付属のスタイラスペンで入力するタブレット型学習端末「JL-T100」

シャープは、Android搭載のタブレット型学習端末「JL-T100」を3月下旬に発売する。学校や塾など教育関連市場をターゲットにした製品で、店頭での個人向け販売は行わない。価格はオープン。

10.1型のカラー液晶を搭載したタブレット端末。液晶はノングレアタイプで、文字や図形が見やすく、外光の映り込みを抑える。タッチパネルは抵抗膜方式で、付属のスタイラスペンを使って入力する。手のひらが画面に触れても反応しにくい設計で、紙のノートと同じように手書き入力ができるように配慮した。また、ベゼル部を広く確保することで、ペンを持った手が置きやすい。

デジタル教材や学習動画などのコンテンツを一覧表示するソフトを搭載。デジタル教材にペンで書き込んだ内容を保存できるほか、単語や文章をマーキングしてその部分だけを不透明にした暗記学習や、音声速度を「おそく」「ふつう」「はやく」「もっとはやく」の4段階で切り替えてリスニング学習ができる。

OSはAndroid 2.3。CPUはルネサスモバイルEMMA Mobile EV2(デュアルコア)を搭載。サイズは、幅約278×奥行き180×高さ14mm。重さは約650g。駆動時間は静止画表示時が約7.5時間、動画再生時が約6.5時間。

通信機能として、IEEE802.11b/g/nに準拠した無線LAN機能やBluetoothを備える。アプリケーションや配信システムを構築して、同社の業務用80V型タッチディスプレイ「BIG PAD」など、電子黒板と組み合わせることで、生徒の答えをクラス全体で共有し、各回答をもとに先生が授業を展開したり、出題したアンケートの回答をリアルタイムで集計して電子黒板でみたりなど、双方向の授業ができる。

田中淳司パーソナルソリューション事業部ソリューション企画部部長は、「シャープは28年前から教育関連市場に向けた取り組みを始めた。学校向け教育支援システム『スタディシリーズ』については、累計8000校が導入した」とこれまでの実績を述べ、今後について、「『BIG PAD』とタブレット型学習端末『JL-T100』を組み合わせて、学校教育ソリューション展開を強化していく」と述べた。「JL-T100」は、「4万円を切る価格で提供したい」としている。