法人・自治体などがタブレット端末内のアプリケーションを用いて、日常の生活にかかわる情報、災害情報などを高齢者に分かりやすく提供できる

NTTドコモは、高齢者向けの見守りソリューション「おらのタブレット」を全国の法人・地方自治体向けに6月1日に提供を開始する。ドコモ法人営業担当、ドコモショップ法人営業担当、ドコモビジネスオンラインで受付ける。

Android 4.0以上のタブレット端末を利用し、アプリケーションを用いて、日常の生活にかかわる情報、災害情報などを高齢者に分かりやすく提供できるソリューション。高齢者は、日々の血圧測定や歩数管理などの健康管理を自治体と連携しながら行うことができる。自治体は、メールで情報を配信した後に開封通知を受け取るなど、高齢者の健康状態や安否確認を簡便に把握できる。

長野県大町市と天龍村の両自治体と住民に1年以上にわたって協力を得て、試作品を使った意見を反映するなどして独自に開発した。例えば、メール機能については、ATM(現金自動預け払い機)の操作画面のように画面の案内に沿ってボタンやキーを押す画面遷移としたほか、タブレットの画面上に表示する選択肢については最大3つまでとし、選択しやすいように統一した。文字の入力方法は、五十音、手書き、音声入力に対応することで、テンキー入力やキー操作の苦手な人でも利用しやすくした。

アプリは、メールアプリ、健康管理アプリ、数字を早押ししてゲーム感覚でトレーニングする「脳トレアプリ」の独自開発した3つのほか、一般のアプリも利用できる。独自開発した三つのアプリと一般のアプリ四つの最大七つまでホーム画面に表示できる。ホーム画面は、キャラクターを活用したり、画面の背景に表示する掛け軸の格言を日ごとに変化させるなど、タブレット端末を毎日、楽しく使える仕組みを取り入れた。