(左から)SABU監督、大杉漣、松山ケンイチ、大野いと、伊勢谷友介、玉城ティナ

 映画『天の茶助』の完成披露舞台あいさつが2日、東京都内で行われ、出演者の松山ケンイチ、大野いと、大杉漣、伊勢谷友介、玉城ティナ、SABU監督が登壇した。

 本作は、下界で生きる人間の“人生のシナリオ”を脚本家たちが執筆している天界で、お茶くみ係をする茶助(松山)が、人間界で暮らすユリ(大野)の運命を変えるべく奮闘する姿を描く。

 松山は“運命を書き直す”という本作のテーマについて「運命というのは、ネガティブにもポジティブにも捉えられる幅広い意味を持った言葉。この映画からその運命について何かしらのメッセージを受け取ってほしい」と熱く観客に呼び掛けた。

 また、『うさぎドロップ』以来4年ぶりにSABU監督とタッグを組んだ松山は「SABUさんが好きなんです。何が好きかというとすごく正直なところ」と告白した。

 前作の撮影時を振り返り「役者さんたちが熱中し過ぎて、監督がOKを出したのに、『もう1回やっていいですか?』ってこだわって、いろいろ付け足しちゃう時があった。『そういう時どうするんですか?』って監督に聞いたら『まあやらせて、編集の時に切る』という返事で…」とエピソードを披露した。

 続けて「そういうのがすごくバシーンと来た。なんて真っすぐな人なんだと。それでSABUさんは信用できる。また絶対にこの人とやりたいと思った」と話した松山は、「今回それが実現できて、存分にストーリーも楽しませてもらった」とあらためて喜びを口にした。

 映画は6月27日から全国ロードショー。

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