三浦住職

現代の駆け込み寺「寺カフェ」は、「思いを捨てる場所」

しかーし一体、お坊さんがいるカフェって、どんなカフェなの!?

この謎多き「寺カフェ代官山」について、僧侶歴45年の三浦住職にお話を伺いました。

――お坊さんがいるカフェを作ろうと思われたきっかけは何ですか?

(三浦住職)お寺で人を待っていてもなかなか人が来ないので、敷居を下げるため考えました。お寺から離れて、お坊さんが街に出よう、という訳です。

――寺カフェのウリは何ですか?

(三浦住職)何といっても、11時から18時までお坊さんが常駐しています。これは他にないことだと思います。そしてカフェとしては、和のテイストや精進料理を取り入れた、旬のメニューを充実させてご用意していますよ。

寺カフェの店員さん、とってもかわいいんです!

――お坊さんと知り合いになれたら、どんないいことが待っているのでしょうか?

(三浦住職)少なくともお坊さんも同じ生身の人間で、同じように悩みを抱えて生きています。決して一段階上の存在などではないんですね。ただひとつ違うのが、お坊さんは仏法を基盤として生きているんです。ですので悩みを相談されたとき、一緒に悩みながら、仏法の中からヒントを語ることはできるかもしれませんね。

小林住職

――悩み多い現代人は、寺カフェをどう利用すればいいですか?

(三浦住職)まずは自分の思いを捨てて帰る場所にすればいいんじゃないかと思いますね。吐き出す場所も吐き出す人もいない人は、ここで捨てていってください。

林飛(はやしば)住職

――ちょっとした恋愛相談も、ふらりと立ち寄って聞いてくれたりしますか?

(三浦住職)もちろんです。そういうことが日常的に行われていますよ。答えを一緒に探すことは可能なのかな、と思いますね。

なるほど、悩みを抱えている時や気持ちがざわついているときは、寺カフェでお坊さんにお話を聞いてもらい、おいしいごはんを食べたら元気が出てくるかもしれません!