(左から)前田敦子、松田翔太、松崎しげる

「映像化不可能」といわれたベストセラーを実写化した『イニシエーション・ラブ』の大ヒット御礼舞台あいさつが6月4日に、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演の松田翔太と前田敦子が登壇した。公開12日間で、早くも観客動員は50万人を突破。ヒットを祝い、歌手の松崎しげるが駆けつけ、劇中に使用された代表曲「愛のメモリー」を熱唱した。

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一読するとラブストーリーでありながら、“最後の2行に仕掛けられたどんでん返し”が大反響を呼んだ乾くるみの人気小説を、原作とは異なるラストで映画化した本作。1980年代後半を舞台に、恋に奥手な大学生・鈴木(松田)が、合コンで知り合った女性マユ(前田)と思いを重ねる静岡編の『Side-A』、就職後にマユを置いて東京本社に転勤し、本社の同僚・美弥子との出会いで心が揺れる東京編の『Side-B』で構成されている。

松田は「僕自身、すごく気に入っている作品。いろんな人から『2回観た』とメールが来るし、嬉しい限り」と大喜び。「2回見ると、鈴木が案外いいやつだと分かってもらえるはず。僕自身、誠実に演じたつもり」とアピールした。

一方、すでに本作を5回観ているという前田は、「どうしても1回目は、いろいろ勘ぐって見ちゃう映画なので、逆に2回以降は純粋に観られる。同じ登場人物も、違う性格に見えるのがおもしろい」とリピーターらしい“極意”を伝授。映画の封切り日には、元AKB48のメンバーである板野友美と一緒に劇場に足を運んだそうで「ともちん(板野)も、もう1回観たいと言っている」と明かした。

『イニシエーション・ラブ』
全国ロードショー中

取材・文・写真:内田 涼