(左から)杉良太郎、夏川りみ、ATSUSHI

 「全国刑務所作業製品展示即売会(第57回全国矯正展)」が5日、東京都内の科学技術館で開幕し、特別矯正監を務める杉良太郎、矯正支援官に任命されたATSUSHI(EXILE)と夏川りみが会場の視察を行った。

 刑務作業の現状と重要性についての周知を目的とした同展では、全国69カ所の刑務所などで受刑者が制作した約2600品目の即売を行う。

 この日、開場前に会場を視察したATSUSHIは「僕らには到底作れない、職人さんレベルのもの。特にたんすとか家具はものすごいクオリティー」と驚きを口にした。

 また「刑務所の運営には莫大(ばくだい)な税金が使われているけど、こうした展示即売会は、税金の無駄遣いを防ぐためにも、また被害者の方がいることを忘れないためにも(受刑者にとっては)大事なこと」と訴え「少しでも多くの皆さんに見に来ていただけたら」とアピールした。

 また、初めてテープカットを行ったATSUSHIは、はさみを入れる場所が分からずオロオロする一幕も。杉に促され、なんとか無事に終えると、会場に詰めかけた観客から温かい拍手が送られた。

 式典後「アクシデントもあったけど、やっとこのお仕事の第一歩目の意味が分かってきた気がする」と話したATSUSHIは、官服に身を包んだ感想を聞かれると「歩き方まで変わります」と照れ笑いを浮かべた。そんなATSUSHIを「初々しい」と見守った杉は「ATSUSHIは、勉強会にも出て熱心にやってくれている」と褒めた。