真田佑馬と共演する大空祐飛(左)と橋爪功

 舞台「TABU タブー~シーラッハ「禁忌」より~」の囲み取材が5日、東京都内の新国立劇場で行われ、出演者の真田佑馬(ジャニーズJr.)、大空祐飛、橋爪功が出席した。

 本作は、ドイツの作家フェルディナント・フォン・シーラッハの長編小説を世界で初めて舞台化したもの。ジャニーズJr.として活躍する真田は、ドラマ「1リットルの涙」や「3年B組金八先生」などに出演したほか、「笑っていいとも!」の16代目いいとも青年隊を務めた。今回が舞台初主演となる。

 初日を数時間後に控えた真田は「すごく緊張していますが、先輩方に甘えに甘えているので、大丈夫です。今回のお話を聞いたときはすごくうれしかった。その分プレッシャーもすごいですが、一生懸命に役を演じなきゃなと思っています」とコメントした。

 ドイツの名家に生まれ、写真家として大成功するも、突如誘拐容疑で逮捕されてしまう青年を演じる真田は「短髪にして色も染めて、ドイツ人になってやろうと。衣装もフォーマルなものが多いので、気持ちが引き締まります」と語った。

 橋爪は「(真田は)感性が若い。22歳ですよ。俺の5分の1くらいじゃない?」と語り、「二人ともすごく難しい芝居、難しい役。最初は心配していたけど、もう全然、大丈夫でした」と真田と大空を褒めた。「真田に期待していることは?」との問いには、「期待というよりも、もう仲間ですから」と答えた。

 法廷劇ということで、真田は「カタカナと裁判用語が多い」とせりふには苦戦している様子。橋爪が「若いくせにカタカナに弱いんだよな」とからかうと、真田は「カタカナよりも英語のほうが分かる」と応戦するも、「すみません、あまり話を広げないでサラッと流してください」とタジタジの様子だった。

 真田は「毎日つらかったけど、いい経験になると分かっていたので、苦ではなかった。壁にぶち当たることで成長できる。ありがたい経験を積ませてもらっています。稽古から役に向き合ってきたので、それがお客さんに伝わるといいです」と意気込みを語った。

 舞台は5日~14日、都内、新国立劇場小劇場、18日、名古屋、24日、石川、26日~28日、兵庫、30日、福岡、7月4日、札幌、7月6日、仙台で上演。