5.5インチ液晶を搭載した「ZenFone Selfie」

【台北発】6月2日、台湾・台北でコンピュータ関連の国際見本市COMPUTEX Taipei 2015が開幕した。まずはそこからスマートフォン、タブレット端末に関する情報をお伝えしよう。

●ASUSが新作スマホ・タブレットを発表

No.1トピックは、開催前日の1日に行われたASUSの発表会。新スマートフォン「ZenFone Selfie」が発表されたことだ。世界的なブームになっている「自撮り」の画像を、より高画質にするため、フロントカメラに1300万画素の高画素数センサーを搭載したのが最大の特徴。カメラを起動し、フロントカメラに切り替えると、美人エフェクトモードとなり、よりきれいに自撮りできる仕様だ。

フロントカメラ以外の基本的な仕様は日本でも販売がスタートしたばかりのハイエンドスマートフォン「ZenFone 2」とは異なり、CPUにクアルコムのSnapdagon 615を搭載。ボディサイズはW77.2×H156.5×D10.8㎜、5.5インチ(1920×1080ドット)IPS液晶を採用した。内蔵メモリは2GBと3GBを用意。ストレージは16GBと32GB。発売日や価格についてのアナウンスはなかったが、日本での発売が期待されそうだ。

さらに発表会では7インチ、8インチ、10インチのタブレット端末も発表。タブレット端末に初めて「Zen」の名前がつけられた。なかでも注目の「ZenPad S 8.0」は8インチで2048×1536ドット表示に対応するフラグシップモデル。4GBのメモリを搭載し、USB 3.0 Type-Cコネクタを採用するのも特徴だ。

●エイサーはゲーミングタブレットを公開、Windows Phoneは

ASUS以外で気になったのが、エイサーのブースに展示されていたゲーミングタブレット「Acer Predator 8」だ。残念ながらガラスケースの中に納められており触れることはできなかったが、画面にはムービーが流れており、実際に動作する筐体のようだった。本体正面の四隅にスピーカーが配置されており、タブレット端末では犠牲になりがちなサウンド面に期待できそうだ。Intelプロセッサ「Atom X」が搭載されるとのことだが、残念ながら詳細なスペックなどは開示されていない。

今回残念だったのは、新作Windows Phoneにほとんど出会えなかったことだ。MicrosoftのブースにはWindows Phoneが展示され、すでに発表されているマウスコンピューターの「MADOSMA」も並んでいた。しかし、展示されているWindows PhoneはWindows 8.1 updateの状態。Windows 10 Mobileを搭載した新作Windows Phoneを見ることはできなかった。また、6月3日に開催された、Microsoftフォーラムでも特段の新しい情報などはなく、これらは7月29日のWindows 10発売以降になりそうだ。