南港展覧館に設営されたマイクロソフト社のブース。Windows10目前ということもあり注目度は非常に高く、常にブースは来場者でいっぱいだった

6月2日から6月6日まで台湾で開催したコンピューター関連の国際見本市「COMPUTEX Taipei 2015」では多くの新型PCや未発表PCが展示、紹介された。今回はその中でPCを中心にトレンドを紹介しよう。

今年のCOMPUTEXは、Windows 10の登場直前ということもあり、それほど多くの新型PCが展示される状況にはなかった。これはWindows 10がこれまでの最新OSとは異なり、Windows 7、8、8.1環境に対して、無償でアップグレードできるからという要素が大きそうだ。

そのため、南港展示館に設営したマイクロソフト社のブースでは、すでに発売済みの各社のノートPCやタブレットPCにWidnows 10を搭載した状態で展示していた。そのなかに同社が手がける「surface 3」のほか、北米市場での発売が予定されているVAIOの「VAIO Canvas」なども並んでいた。

また、6月3日に同会場で開催した「Microsoftフォーラム」では米マイクロソフト社のニック・パーカー氏が登壇。Windows 10の魅力やOffice、IoTデバイスなどを食い合わせることで生まれるこれからの世界について解説した。

●東芝、HPなどの未発表モデルに注目が集まる

未発表モデルとして多くの注目を集めていたのが、東芝の2 in 1ノートだ。液晶ディスプレイが一回転してタブレットになる変形構造を採用。液晶ディスプレイは4K解像度に対応し、超高精細表示ができる。また、赤外線カメラによる顔認証機能を搭載するのも特徴だ。

「Microsoftフォーラム」のステージ上でのみお披露目されたのがHPのタブレット端末。ノートPCスタイルで使える液晶画面とキーボードと、本体部分が分離するように見えた。

●キューブやスティック型の小型PCが花盛り

このほか、大手メーカーのブースを回るなかで目に付いたのが超小型PCだ。昔からあるカテゴリーであるが、PCの性能向上と、使い方が多様化するなかで、再び注目を集めている印象だ。例えば、エイサーブースにあった「Revo One」。非常にコンパクトなサイズながら4K出力に対応するHDMI端子を装備。小型デスクトップとして使えるだけでなく、ホームネットワーク用のサーバーとしての使い方なども提案されていた。

また、同じ台湾を代表するメーカーであるASUSのブースにもスティック型の超小型PCが登場。スティック型PCはすでに他社から登場しており、その延長線上にあるモデルだ。他のスティック型PCよりも長いことを活かして、USB端子を2基搭載しているのが特徴。CPUに最新のAtomプロセッサ(コードネーム:Cherry Trail)を搭載しているため、既存のスティックPCよりも性能面での期待はできそうだ。