小豆島から豊島へ、さらにディープな香川を体感

小豆島を満喫した翌日は、近くに浮かぶ、豊島(てしま)へ船で向かいます。人口800人ほどの小さな豊島。ますますディープになってきた香川観光!

この日のお昼は「島キッチン」でランチ。

野菜も魚も地の物を使った天ぷらは絶品!

2010年の瀬戸内国際芸術祭のときに、建築家の安部良さんが古民家を改築したという島キッチン。「食とアート」で、人々をつなぐ出会いの場。販売しているアート作品に思わず手が伸びます。

昼食後、島キッチンの周りを散策していると、「作品展示場 Work Exhibition」の看板があり、歩いているだけで大きな作品を観ることができます。

また、周りの石垣も豊島ならではの積み方なので注目ポイント。

弘法大師がのどの渇きを潤すために地面を掘ったら水が湧き出した、という言い伝えの清水霊泉(唐櫃の清水)も。

さらに人気スポットなのが、棚田が眺められる壮大な自然の山の中に現れる、豊島美術館。アーティスト・内藤礼と建築家・西沢立衛による巨大な作品「母型」のみが展示されているのですが、全身で感じるアート体験は今まで出会ったことのない感動を与えてくれます。

なめらかな流線型の人工物と風、光、水、そして時には鳥や虫たちといった自然が一体となって創りだす作品。その中に自分が入り体験できるあの感覚は、行ってみてください!としか言えません。鑑賞料は1,540円と少々お高めですが、当日であれば再入館可能。朝入館してから島を散策し、夕方また戻ってくる人もいるのだとか。

美しい景色、ゆったりと流れる島の時間は、慌ただしい日常を忘れさせてくれます。20代~30代の女性が観光でやってきて、島の生活を気に入って移り住む人も増えているそう。旅館だけでなく、民家に宿泊する“民泊(みんぱく)”もあり、今度は島の人と触れ合う旅行プランもいいな、と感じました。