さて、そんな華やかな授賞式のあとに行われた第2部のシンポジウム「CDショップの未来を考える」が、これまた非常に面白かったです。
というか「CDショップ大賞」の偉いところは、授賞式やりました~ももクロちゃんおめでとう~で終わらせず、CDショップの現状にシビアに向き合う場をきちんと設けて公開しているところだと思います。

この日は全国のCDショップ店員の皆さんに加え、凛として時雨のピエール中野さんをはじめとした店員以外のパネラー陣も交えてのトークセッションだったのですが、いやはやここまで熱い議論になるとは!

ざっと出た発言を思いつくままにピックアップしてみても――
10年前に比べて自由な店作りができなくなった/CDは割れやすいしかさばるし値段が高いしどう考えても過渡期のメディア/メーカーからCDショップ用の特典が減って、その分ライブ会場の特典は増えている/発売前にメーカーから音源が届かず、音を聴けないまま売らなければならない現状がある/店頭づくりやポップに込められた熱で売り上げは確実に変わる/音楽好きは増えてると思うけどハマれるミュージシャンが少なくなった/CDショップで高級オーディオを売っていい音を広めたい――などなど、じつにさまざまな意見が出ました。
それこそCDというメディアやCDショップそのもののあり方を問うような話もあったり。

予定時間をオーバーして白熱した議論を聞いて個人的に思ったことは、CDというメディアの未来と、CDショップという場の未来は、必ずしもイコールではないのではないか、ということでした。かつてCDがアナログレコードに取って代わり台頭したように、その時々で求められるメディアのかたちが変わっていくのは当然のことです。

だからCDショップの果たす役割もきっと、これからいろいろなかたちに変化していくのが自然なんだと思います。今回のももいろクローバーZの大賞受賞も、その変化の一端の表れなのかなと。

CDショップがいつまでも、音楽好きが集う熱い場所であり続けるために、次回以降の「CDショップ大賞」も楽しみに見守っていきたいと思います。

 

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