マイクロソフトの基調講演でステージ上に展示されたスマートホーム製品の数々。カメラやセンサー類などが並んでいる

台湾・台北で6月2日から6日まで開催されていたCOMPUTEX TAIPEI 2015。多くのWindows 10搭載製品や最新PCパーツ、新たに発表されたテクノロジーとそれらに対応した製品などが展示されていた。なかでも例年はあまり見られなかったジャンルで、今年目立っていたのが、スマートホーム関連の製品だ。

たとえば、マイクロソフトのブースでは、家庭内の家電をコントロールできるスマートホーム機器「Crestron Pyng」を展示。ドアロックから室内の空調、照明の管理までができる機能を実現しているという。これは、会期中に開催されたマイクロソフトの基調講演でもデモされていた。

現在、マイクロソフトが力を入れているAzure IoTサービスと連携することで、これらのサービスを実現している

このほか、広いスペースを割いてスマートホームを提案していたのがエイサー。同社では超小型デスクトップPCを提案していたが、それをホームサーバーとして活用する、という提案だ。センサーカメラなどとホームネットワークで連携するソリューションを展開していた。

スマートホーム関連の機器で多く見られたのが、スマートドアロックだ。台湾の地元メーカーも多く製品を展開。また、デザイン性の高い玄関ドアカメラなどと組み合わせたソリューションを出展するメーカーもあった。

このほかにも展示会場では、ルーターやセンサーカメラなどを取り扱うメーカーの多くがスマートホームのソリューション展示も行っていた。

このところ、CESやIFAなどの欧米で行われる家電見本市では、スマートホーム製品を展示する大手メーカーが増えてきた。しかし、中小のパーツメーカーが軒を連ねる台湾のCOMPUTEX TAIPEIでも、これらの展示が増えてきたことは、スマートホームへの取り組みが世界的に始まった象徴といえそうだ。