「もう、どっと疲れましたね…」

さて、山下監督のランキングも行ってみましょう。まず3位に来たのが、これも名場面! 山田さんが赤羽の路上でナンパするシーン。赤羽の鷹匠、大和田さんに「鷹になりたいんです」と頼み込んだところ、鷹として出されたミッションが“女性を連れてくること”。

普通の商店街にサングラスをかけたオーラバリバリの山田さんが立っているだけでもすごい絵なのに、さらに道行く人に声をかけている! さらに無視されている! あまりにも警戒されるので、サングラスを外すんですが、今度は老若男女に握手を求められてナンパにならなくなってしまう、という。この時の山田さんの泣きそうな表情、最高なんですよ。

山下監督は「ずっと山田さんに対してビビってたんだけど、あの顔を見た時、唯一上に立てたと思った。天下の山田孝之が、ナンパしてるんですよ!」と告白、その山田さんは「すごい老けてましたね…。」と言葉少な。や、あのシチュエーション、かなり消耗すると思います。そしてそれを映像として残して放送したという事実、本当にすごい!

さて第2位は、番組中で制作された「ザ・サイコロマン」の映像を綾野剛さんに見てもらったあとのひと言。綾野さんが山田さんに「俺はお前をもっと好きになったよ」と戸惑いの表情を浮かべながらも伝えます。

山下監督は「これこそドキュメンタリーですよね。こんな言葉、普通出てこないですもん。」と。確かに、作られたセリフではないリアルさがそこに転がっています。山田さんは「彼も舞台の本番中だったから、おかしかったんだと思います。」と語っていましたが、ちょっと照れ隠し感もあるのでは? 山田さんと綾野さん、本当に親友なんだなぁという関係性が伝わる良いシーンでした。

そして第1位、これも「ザ・サイコロマン」関係です。撮影中にマスターが噛みまくり、それでも山田さんと山下監督が一生懸命に撮影。マスターと奥さんの悦子さん、そして清野先生も熱演で応える、という前半の核となるシーンです。映像を見ての感想でも「四次元・五次元的」と称されていましたが、マスターの噛み方が尋常じゃないんですよね。作られたものでは表現できない不思議な味があります。

そして松江監督はこのシーンを「カメラマンが山下監督まで切り取っているんですよね。」と指摘。そう、この番組を通して、山下監督のキャラクターがどんどん浮き彫りになっていく姿も見所です。イベントはまだまだ序盤なのですが、この時点で盛りだくさん感は十二分! 山田さんも「もう、どっと疲れましたね…」とおっしゃってました。たしかにたしかに!

ここで斎藤さんに続いて2組目のライブ。オープニングテーマの『中庸平凡パンチ』を担当したスチャダラパーの登場! そうそう、この日は療養中だったSHINCO氏も復帰していました。BOSEさんは「いや、なんだか出方もおかしいよね。帰ったら今日は塩風呂でも浴びないと。清野くんに誘われて赤羽に行くと、帰ってきたから何か乗っている気がするの。重たいんですよ!」と赤羽トーク。

ANI氏は「この曲、地方でやっても反応がね。「赤羽?ハテ?」ってなるもん。」とぶっちゃけ。BOSE氏は「今日は完全ホームですよ! ここにいる人、みんなこの曲好きなんでしょ?」と問いかけると会場は大歓声。ANI氏がすかさず「エンディング聴きにきたんでしょ?」とツッコミ。この辺りのトークテンポ、さすがです。BOSE氏が「やったことない人もプチャヘンザ! イエーもやるところあるし!」と煽って煽ってサウンドをドロップ! この曲、ライブで聴いてもかっこいいし、低音もしっかり出るリキッドルームに合っていましたね。

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