『GOOSEBUMPS』会見の模様

メキシコのリゾート地、カンクンで開催中のイベント『Summer Of Sony 2015』でジャック・ブラック主演作『GOOSEBUMPS』の会見が行われた。R.L.スタインのベストセラーを映画化した作品で、小説の中で活躍していた透明人間やミイラ、狼男といったモンスターが、本から飛び出して現実世界で暴れまわる作品だ。

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会見にはブラックのほか、出演者のディラン・ミネット、オデイア・ラッシュ、ライアン・リー、ロブ・レターマン監督が登場。子どもたちとモンスターを再び本の中に封じ込めるために活躍する作家を演じたブラックは「僕は映画『シャイニング』が一番好きなんだけど“恐怖”ってものには何かすばらしいものがあるよね。科学的には何かはわからないけど、高揚するような、ドキドキハラハラさせられるところがいい」と語り「僕には7歳と9歳の子供がいて、(彼らも)怖がるものが好きなんだ、怖いものをみること自体がクールで、怖いものを見て耐えられることがかっこいい、という感覚が子供にはあるんだよね。だけど子供たちには『シャイニング』はまだ見せられないし、子供たちに見せたい映画を、という想いもあって、この映画をやることにしたんだ」と振り返った。

原作は様々な主人公、モンスターが登場するアンソロジーだが、ブラックとスタッフたちは原作者のスタイン自身を“主人公”に構成して脚本を開発。ブラックは「この脚本は、面白くて、怖くて、子供を連れて行けて、僕自身も面白いと感じて楽しめる」と言い、タイトルになっている“GOOSEBUMPS=鳥肌”について質問されると「誰かが映画のなかでヒーローになって活躍するとき、男の涙が出て、鳥肌が立つんだ。『Mr.インクレディブル』で、お母さんが、手をびよーんと伸ばして子供をかばうシーンは、何度観ても涙が出て鳥肌が立つよ」と回答した。

映画はホラーのテイスト、ブラックが得意とするコメディの要素、モンスターの楽しさがつまった作品で、日本でも幅広い年齢層の観客から人気を集めることになりそうだ。

『GOOSEBUMPS』
2016年公開